讃岐うどん行脚 05年10月7日その2



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10月7日その1からの続き
 2005年10月7日金曜日その2
 県道33号線に戻り、そこからホテルに向かう。「竹清」を横目にちょっと東に進むと、カレーチェーン店のキリン堂があった。もし、機会があったらここでカレーを食そう。ホテルは国道30号線沿いにあるリーガホテルゼスト高松で、駐車してチェックインした。レセプションにいた綺麗な女の人は、以前札幌の職場で一緒に働いていて今奈良に住んでいる女の子に似ていた。部屋で少し休んだ。我慢していたトイレに入り、荷物を軽く整理した。行こうとピックアップしていたリストを眺める。ホテルから歩いて行けるところを攻めよう!さぬきうどん全店制覇攻略本に地図があるので、それを参考に進む。距離感がなくて、行き過ぎたりしたが、大きな修正は必要なく、ある意味運動になった。

「中浦」
 閑静な住宅街?ちょっと寂れた商店街?いや、店はまばらなところだった。そんなところにひっそりと開店しているうどん屋は中は狭いが、その分、セルフに迷いが少ない。というより、仏太が行った時には仏太しかいなかったので、結構色々やってくれた。「ぬくいん?つめたいん?」と聞かれ、ああ、讃岐に来たんだな、と感慨深いものがあった。冷たいのを1玉とちくわ天をもらった。合わせて¥270。料金は後払いのようだったが、仏太は先に払った。ネギや生姜などを入れて、恒例の?写真を撮ってからいただきます。ちょっと軟らかめの麺だが、芯がしっかりしているように感じた。ダシも美味しい。いい感じだ。だんだん腹にしみるようになってきた。別に潰瘍や癌ではないはず。(笑)駐車場はあるのだが、ここは歩いてきて正解だと何となく思った。車が通りやすい細い道から更に細い道に入らないとならないのと、そういう場所柄わかりにくいからだ。


「くぼた」
 「中浦」から歩いてすぐ。ちょっと寂れたところにある。雰囲気は昔の商店といった感じ。なんだか味があっていい。中に入ると、これまた味があり、北海道ではないと思われる雰囲気。天井から吊るされた籠の中に湯飲みが入っている。足を怪我しているのか不自由なおばちゃんが1人いた。
 ざる小¥250を頼む。ダシがすぐはないようで、奥に取りに行った。なんとなく気の毒なことをしたような気になってしまった。うどんは太さがばらばらで手打ちなんだな、と思わされたが、コシがありしこしこして美味しかった。ただ、弾力はそれほどでもなく、いわゆる作り置きというのがこういう状態なのだろうと思った。でも、美味しい。さすが讃岐!!!ちょっと落ち着いて、周りを見るとおでんが置いてあり、ああ、こういうのだな、と納得した。なにせ、うどん屋におでんは、北海道では普通はないからなあ。


 お腹いっぱいでホテルに戻った。歩いていると、必ずどこかにうどん屋があり、それもちょっと歩くとあるので、さすがと思った。うどん屋を見つけるたびに、全店制覇の本に載っていないかどうかチェックしたが、さすが全店制覇だ。全て載っていた。ホテルに帰った後はちょっと休憩して寝入ってしまった。目覚めた時は17時過ぎ。ぼーっとしていたが、半分義務感で(笑)行脚をしようと候補にあげているうどん屋をチェックした。ふと思い付いて、「山田家」に行くことにした。高松市内の支店の方だ。本店は牟礼町【高松市と合併し吸収された形となっている。(下記リンク参照)】にある。前情報で高松人の美人の方が教えてくれたのを思い出したのだ。別にそれは美人の方が教えてくれたから行きたいのではなく、美味しいという話だったので行きたいだけだ。念のため。
 夕方日が落ちてくるのを見ながら車の運転をする。ナビは裏道を教えてくれる。ちょうど帰宅ラッシュにあたるだろうし、方向としては街中から離れるので混んでいる方になる。対向車線は走りやすそうだ。栗林公園(りつりんこうえん、と読む)を越えて国道11号線に入り、東へ向かう。更に右に折れて、もうその頃にはあたりはかなり暗くなっていた。「目的地近辺に到着しましたので、終了します。」というナビの声を聞き、まわりを見回しながらゆっくりと探す。暗くなってきていて、見つけられるか心配だったが、頭脳化センターらしきものを探すことで、見つけることができた。結構大きい通りの交差点の近くだ。しかし、明かりが怪しい。薄暗い。そういう造りにしているのだろうか?いや、閉店だった。情報では18時半までだったが、実際は18時までだったのだ。残念。次なる候補へ行こう。
 車の中はFM香川を聞いていた。結構、受信状態は悪いが、こういうローカル番組を聞くのも旅行してレンタカーを借りた時の楽しみの一つだ。もう外は完全に日が落ちて暗い。なっちゃんPEAKというテクノサウンドの二人組、SOUL'd OUTHOME MADE 家族などが流れていた。
 大きなパチンコ家を見つけて、駐車場に入る。さすがに駐車場もでかい。「うどん亭やま」はパチンコ店内にある!!!なぜそんなところに行くのか?うどん行脚の一貫ではあるのだが、全店制覇の本に北海道直送のスープカレーを使用した「カレーつけ麺」とあったので、これは食べなければならない、と思っていたのだ。
「うどん亭やま」
 さすがにパチンコ店内は音がすごい。普段声の大きいと言われる仏太もここでは大声をあげても、そう簡単には聞いてもらえないだろう。仏太はパチンコはしない。学生の時にちょっとかじったことがあるが、自分には合わないと思いやめた。やっていてあまり面白いと思わないし、きっと負けるだけだろうという気持ちが先立ってしまっている。ギャンブル系統のことはしないわけではない。競馬はホントにお遊び程度に1年に1回するかどうかくらい。花札や麻雀はほどほど。学生の時はかなり麻雀にはまっていたが、仕事を始めてからは嘘のようにやらなくなってしまった。
 おっと、全然関係ない話をしてしまった。関係ない話をして、うどんのことをごまかしているわけではない。うどんが美味しくなければ、店の雰囲気やサイドメニューのことで引っ張って話をそらしてしまうことがグルメ雑誌ではあるという噂を聞いたような気がしないでもないのであるが、そういうのではない。
 ちょっと屋台をあしらったようなオープンスペースの店は、パチンコ店の入り口と実際のエンジョイスペースの間にあった。食券制になっていて、さて食券を買おうとした時に、あれ?カレーつけ麺がないぞ。それどころかカレーうどんさえないぞ。う〜〜ん、どうなっているのだろう?店のおばちゃんに聞いてみた。お姉ちゃんもいたのだが、こういう時はおばちゃんの方が話がわかりやすいことが多い。(思い込み)いや、別にお姉ちゃんと話したいんだけど、たまたまおばちゃんが近くにいたというだけのこと、というわけでもない。カレーつけ麺は8月で終わってしまったそうだ。残念。スープカレーの美味しさがわかってもらえなかったか、スープカレーとうどんが合わなかったのか、まだ讃岐の人達にはスープカレーの奥深さがわかってもらえなかったか、単に元々8月までの予定だったのか・・・・理由はおばちゃんもわかっていなかったので、きっと経営者の考えなのだろう。

 さて、本題。カレーつけ麺がないからといって行脚を諦めるわけには行かない。冷たいぶっかけの食券を買う。¥300はこういうところではまあまあなのだろうと思った。仏太的には安く感じるが、調べた範囲ではそれほど安くはないのだろう。実はパチンコ店に入っているということでなめていた。札幌のパチンコ店内にある某カレー屋は正直美味しくなかった。だから同じように考えていた。しかし、ここのうどんは仏太の好みだった。コシがあり、ずるずると入っていく。これならやはりカレーつけ麺が食べてみたかった。おばちゃんに「県外?」と聞かれ、その聞き慣れない単語に聞き返してしまったが、「北海道から来た」ことを伝えると、残念そうにまた来てねと言われた。(北海道にいると「道外?」となってしまう。)こういう心の温かさはどこに行っても感じることができて(例外はあるが)さすが讃岐だ、と半分訳のわからないことを思っていた。漬け物取り放題というのが、今回の行脚でここが唯一だったなあ。関係ない話沢山したけど、仏太的にはここのうどんは好みだった。

 さて、夕方。まだ、行脚は続く。
 ホテル近くで夜にやっているところに行くことにする。そう、うどん屋は結構朝早くからやっているが、夜やっているところはそんなにない。それが話題になり、夜遅くやっている限られたところが注目されたりすることもあるくらいだ。そして、夜遅くでもないが、夕食の時間帯からちょっと遅くなったあたり(20時前後)が一番見つけにくそうだ。ホテルの近くは裏道に入ると一方通行が多い。ちょっとぐるぐる回りながら、途中でナビをやめてしまい、そして見つけたところが「こころ」だ。うまく見つけれたものだと駐車場に停めながら思った。(半分偶然なのだけど)

「こころ」
 居酒屋と一緒になっている。横の入り口を入るとずっと階段が続いている。その上がり口に1階に通じるところがあって、なんだか沢山の料理がテーブルに並べられていたので、これから宴会があるのだろうと思った。人は全然いなかったので。2階に上がると楽しそうな賑やかな雰囲気が伝わってきた。ああ、居酒屋だ。が、2階にほとんど上がってから気付いた。ここって、うどん食べれるのか?「こころ」という看板は間違っていなかったけど。確認のために1階に下りる。バイトらしきお兄ちゃんがいて聞いてみると、1階の奥にいる大将に聞いてくれた。食べれると言う。よかった。1階の料理が沢山のっているテーブルではなく、小上がりに座らせてもらった。おそらく宴会の準備で忙しい中入れてくれたのだろう。「ちょっと時間かかりますけどいいですか」と聞かれたが、お腹がものすごくすいていたわけではないし、急いでいるわけでもなかったので、全然問題ないことを告げた。スポーツ新聞などを持ってきてくれて、なんだかすごく恐縮しながらやってくれている。別に仏太は本当に待ってもいいのだけどなあ。やはり顔が怖く見えるのだろうか?など考えながらメニューを見る。メニューには外税表記であることが書かれている。何かポリシーがあるのだろう。ふと目に着いた「氷かまあげうどん¥480」は見たことのないメニューだった。釜あげって温かい(というか熱い)よなあ。それに氷ってどんなものだ?道産子は概して珍しい物好きが多いと言われるが、仏太もその例にもれず珍しいものがあると注目してしまう。衝動にかられて、もうその時には他のメニューは見えなくなっていた。それを頼むことにした。
 確かにちょっと待ったかもしれない。しかし、それは他の店が早く出してくれるだけであって、ここ「こころ」も出てくるのが遅いとは感じなかった。しかし、「お待たせしました」としきりに言ってくれた。あまり言われると逆にこちらが恐縮してしまう。(笑)出てきた麺は、ぱっと見た目はざるうどんのようで、器の中に氷がありその上に乗っていた。湯気の立っている麺は下からは氷で冷やされている。熱いのと冷たいのの混ざり合いで、ある種のハーモニーを奏でていた。面白い。すごく美味しい、とは言い難いが、麺はやはり固めで好みのものだった。ダシも悪くない。いいものを食べさせてもらった。値段は¥508(税込み)で、まあまあだった。支払ってから本来の入り口を見つけてそちらから出た。さっき入ってきたところは裏口かも・・・。笑


 一度ホテルに戻り、休憩。車の移動はここでやめることにする。単に疲れたと言われればそれまでなのだが、休憩も必要である。同じ時間作業をするのであれば、途中に休憩を入れたほうが作業効率が上がるということは証明されているらしいのだ。と、偉そうなことを言って実際は言い訳に過ぎない。食べるのはそういう休憩が必要な作業とは違う気がするし、移動したりしているだけで休憩になっていると思うからだ。とにかく、ホテルに戻ってテレビを見た。地方独特の番組はやってなかったので、そのままついた番組を見ていた。芸能人が高級料理店で値段のついていないメニューから注文をして設定された金額にどれだけ近付けるかを競い、一番ずれていた人が全員分を自腹を切っておごるという番組だった。見ていて、讃岐うどんと500倍以上違う値段に驚いてしまった。まあ、食べているものが違うのだから値段も違うのだろうけど。

 夜の街にくり出す。といっても、怪しいところや、それどころかアルコールさえ入る予定がない。うどんを食べに行くのだ。行脚は続く。しつこくこだわりの強い仏太だから、とにかく徹底的にうどん行脚を続ける。社会見学を兼ねて。高松の夜の街がどんなものであるか見学しながら歩く。ライオン通り、フェリー通り、丸亀街通りといった南北に走る通りと、美術館通り、菊池寛通りなどの東西に走る通りをちょこちょこ見て回り、怪しい勧誘は丁重にお断りして、散策した。うどん屋がどこにあるか探しながら。大体のうどん屋は見つけたつもりだったが、実際は夜中に開いていると噂の所ばかりだった。他にも実は沢山あったのだが、今回は開いていなかったので、見のがしていたと思う。

「五右衛門」
 賑やかな仲通のビルの1Fにあり、たたずまいは看板がないとわからないくらいだ。中に入ると左手すぐにおでんのスペースがあり、レジがあってカウンターが並ぶ。右手にはテーブル席があり、パッと見た目は鮨屋かな、と思ってしまった。威勢のいいお兄ちゃんが数人で歓迎してくれて、法被(のようなもの)を着ているので、そうとは知らずに入ったら、一度確認してしまったかもしれない。聞いていたよりずっとすいていて、自分しかいない。すごいことだが、まあ、よしとしよう。メニューを見るが、もう最初から注文は決まっている。「カレーうどん」¥650。店の人もほとんどのお客さんが注文するということで手慣れたものだ。メニューには激辛ハバネロカレーうどん¥750というのもあり、それと迷ったが、まずはオーソドックスなものを、ということでカレーうどんにした。

 出てきたカレーうどんはつるつるでコシのあるうどんにカレールーがかかっているタイプだった。辛くはない。ダシが混ざっているのだろうか?味に深みがあるように感じた。値段的には札幌で食すカレーうどんとさほど変わりがないが、うどん自体の味は違う。やはり讃岐はうまい。地元で¥100とか¥200のうどんに慣れた人達でもここのカレーうどんは¥650を払ってもいいという人が多いそうだが、なるほどそういう味なのだろう。仏太的にはカレー自体はオーソドックスに感じたので、麺に対する敬意を払って、高くても構わないと判断しよう。一気に食して汗が吹き出てきた。お腹がある程度いっぱいなのにもかかわらず入っていくカレーうどんは、くどくなく、やはり美味しいから入るのだと思う。飲んだ後に食しても大丈夫だろう。

 「五右衛門」を出てからも歩き回って、「鶴丸」を見つけたが、今のお腹の状態だとちょっと無理だと判断して、過ぎてしまった。結局、そこには行くことなく終わってしまい、後で後悔することになるのだが、それはしょうがない。
 さて、また街中を散策したが、五右衛門といえば石川五右衛門で天下の大泥棒と名高いが、アニメルパン三世にも主要なサブキャラクターとして登場している。高松の繁華街には他に銭形や次元、ルパンなどがあり、すべてスナックだったが看板は見つけた。実はふじ子もあるらしいが、それは見つけることはできなかった。また、スナック徳之島というのも見つけて徳之島出身の人かな、と思いながら通り過ぎた。徳之島で生活していたことが懐かしい。明日の結婚パーティの主役ハ○ー子と出会ったのも徳之島で何かの縁を感じた。

 そろそろお腹が本日の限界だろうと判断したので、最後の行脚とすることにしたが、「鶴丸」でカレーうどんを食すか「さぬき家」でなめこおろしうどんを食べるか迷った。明日の夜もあるし、カレーうどんも食したから今日はなめこおろしうどんにしようと思って最終的に「さぬき家」にした。この時点では「鶴丸」は明日行くつもりでいた。

「さぬき家」
 比較的簡単な場所にあるのに、道を間違えてしまった。(笑)暖簾をくぐると狭いカウンター席があり満席だった。さすが夜中の人気店、と思い、待とうと思ったら、2Fへどうぞと案内された。2Fはすべて座敷で5つほどテーブルがあったが、2つ空いていた。4人座れそうなところに1人で席をとったが、他のテーブルもほとんど4人掛けだからしょうがない。他はカップルが3組だった。一番入口側は可愛い女の子が結構年輩の人とうどんを待っていて不倫かな、と変なことを考えていた。次の席はしんみりとしていて別れ話でも話しているような雰囲気で、うどんではなく、おでんとビールが二人の間にあった。もう一組はそろそろ食べ終わりそうな雰囲気。そうやって人を観察する余裕があるくらい待った。お腹がそれなりにいっぱいなので、待ち時間があるのはとても嬉しい。そして、かなり酔っていい気分のおじさんが残りの一つのテーブルを埋めた。更に、若いカップルが来て、相席を頼まれた。そうだよな、こういう状況なら私の所に来るよな。仏太は別に迷惑ではなかったが、若いカップルにしてみれば嫌だったのではないだろうか?まあ、いい。このカップルはいい人達だったのだ。
 カップルは会話から想像するに 関西在住で車で四国旅行をしているようだった。関西からは明石大橋とか瀬戸大橋とか色々な橋がかかっていて行きやすくてうらやましかった。その若いカップルはたぶん20才台前半で、徳島からこの夜香川に入ったようだった。女の子はすぐ横に座ったので、じろじろ見るわけにもいかず、可愛いのかどうかわからなかったが、彼氏の方は今風の優しそうな人だった。注文時に彼は「なまじょうゆ」と言っていた。彼女はそれを聞き逃さず、「今何て言うた?」と返していた。彼氏がえ?という雰囲気で「なまじょうゆ・・・」と言うと、「それって『きじょうゆ』や」と訂正が入った。とても恥ずかしそうな彼氏、ちょっと得意げに指摘する彼女。それを聞いて笑いを堪えて知らんぷりする仏太。いい光景だった。ほのぼのとしていた。仏太も知らなかったら同じ間違いをしていたかもなあ。
 隣のテーブルの酔っ払いのおじちゃんは、仏太が相席になる前に来ていて焼酎を注文していた。その焼酎を飲んでうどんを注文する時に、素敵なカップルと注文が重なった。
おじさん「月見うどん」
彼女「なめこおろしうどん」
 彼氏が先に注文して、次に彼女の方が注文した時に、酔っ払いのおじさんと声が重なったのだ。彼女はむっとしていた。(声の調子から判断していて、仏太は横を向いていない。シャイなので)再び、声が重なった。
おじさん「月見うどん」
彼女「なめこおろしうどん」
 ありゃりゃ、酔っ払いは困ったものだ。(笑)どうなるかヒヤヒヤしていたが、彼氏は大人だった。しかも、素晴らしい対応。「こちら、月見うどんだって。」と彼氏は酔っ払いのおじさんを優先させて、店の人に伝えた。そして、彼女の注文を伝えたのだ。それだけではなく、笑顔(多分。そんな感じの喋り方だった)で、「月見うどんですよね。」と酔っ払いのおじさんに確認していたのだ。口調にとげはなく、本当に優しい言い方だったのだ。これで争いになるならば、おじさんが言い掛かりをつけるか、彼女が自分より他人を優先したと怒った時くらいだろうと思った。危惧されたことはなく、そのまままた元の空気が流れたのだ。感心した。見習わなくては。
 そんな楽しいことがあって、頼んだなめこおろしうどん¥609がきた。待っている間に、店の中の気温の高さで既に汗だらだらだったのだが、食べ始めると冷たいうどんにもかかわらず更に汗が流れてきた。うまい!!!お腹いっぱいのはずなのにこれならいくらでも入って行く!!!なめこと大根おろしとカイワレ大根がいい具合に絡まってうどんを引き立たせている。うどん自体もちょうどよいコシでつやつやの白でいい感じだ。ダシもうまい!一気に食べてしまった。

 メニューにはカレーうどんもあったが、まあそれはそのうちでいいだろう。ここでは評判通りのなめこおろしうどんで正解だった。帰りに急な階段を下りながらそんなことを考えて店を出た。ちなみに後払い。おでんとかは1Fにあるので、取りに行くのかなあ?バイトの人はきっと中国人だな。

 さすがに沢山食べたので(本日10食・すべてうどん)、かなりお腹がきつい。明日は本格的な行脚が待っている。見つけにくいところも結構あるようだから、心して行かないと。高松の繁華街は自転車の人が多かった。中国程ではないが、ここは四国だぞ、と思いながらホテルに帰った。
 ホテルの近くにコンビニFamily Martがあり、結構利用した。暇つぶしの雑誌を買ったり、飲み物を買ったり。四国のコンビニは他にサークルK【当時・現在はサンクスと統合してサークルKサンクス】やミニストップがあり、名古屋の時に初めて見たから知っていたが西側では結構当たり前にありそうだと実感した。そして、一番勢力が強そうだったのはローソン。ナビでも「〜の交差点。目印はローソンです。」と平気で言っていた。が、そのローソンが潰れていたのが少なくとも二つはあり、今では簡単に目印にするのはよくないのではないかと思ってしまった。他にはポプラというコンビニも数店見かけた。これは今までで初めて見るものだった。



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