コラムde 仏太11
第11稿 世界三大スープとカレー
世界三大スープ、と言われて何を思い浮かべるだろう。
だいたい誰がそんなことを決めるのか。何を基準に三大となっているのか。
よくわからないことも多いが、それはそれで有名どころがそろっている。
まず、高級なところから中国のフカヒレスープ。
それこそ高級なので、三大に入ったのだろうか?
金で何でも片づけるのは日本人の悪いところだと世界世論で話題になるが、
こういう考え方自体が、他国の人達にそう思わせる原因なのかもしれない。
一般大衆に広く普及していると思われ、
それが理由で三大に選ばれているであろう、フランスのコンソメスープ。
ここまでは聞いていて、なるほどと思えるところだろうが、
残りの一つはなぜ?と言われた時に答えるのに一苦労。
実際に仏太はその答えを見つけだせないでいる。
タイのトムヤムクンは、母につく「たらちねの」がごとく、
枕詞のように「世界三大スープの一つである」と紹介される。
あえて、三大スープと断らなければならないのだ。
今でこそ、エスニック料理がブームになり、トムヤムクンも一般的になったが、
以前はそうでなかったためにそのような表現が出てきたのだろう。
定義上の問題になるが、スパイスをふんだんに使い、
具が豊富なスープということで、トムヤムクンもカレーの一種、
もしくはカレーの親戚と言うことができるだろう。異論も多いだろうが。
トムヤムクンもタイカレーもどちらも美味しいので、
仏太はタイ料理屋に行くとどちらも食べてしまう。


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