乙華麗様です!〜サイト10周年記念企画

歴史は俺たちが作る!!!


09年9月Easy Diner・立石貴裕 店長


立石店長プロフィール
立石貴裕(たていし たかひろ)
34才男性
・役職 店長(オーナーシェフ)
・血液型 O型
・出身 音更町




 札幌にあったガラムマサラというカレー修行場が好きで、その当時務めていたところの社長さんが大好きで連れて行ってもらった。シーフードカレーを食したときにルーカレーでこんなのがあるんだ!と感動した。店頭で買ったカレー粉で真似して作ってみたけど、同じにならない。レシピが載っていたんだけど、同じにならないと思います、と書かれていて、インチキだと憤慨(笑)したこともある。
 帯広のカレーリーフは以前はインドをよく食していたが、その後好みがスリランカへと移った。
 高校生の時、○○オン○ウス(言っておくけど、カメレオンマウスじゃないよ。笑)でダイナマイトという辛いだけのカレーを罰ゲームで食した。(笑)その後、大人になってから二度もチキンカレーを頼んだのに、ビーフカレーが出てきたこともある。2回も!日本人をなめてるのかと思った。
 ナマステーのチキンは絶品でリスペクト。お世話になっているバーのマスターとよく一緒に食べに行った。毎晩のようにカレーを食していた。
 カトマンドゥのマスターは、昔は昼からカヌーをいじっていた。カトマンドゥのマスターは不動産か何か持っていて、お金持ちできっと道楽でカレーをやってるんだ。そんなところがかっこいいと思った。
 帯広のカレー修行場のマスター全般に言えるが、独特の雰囲気を持っている人が多く、愛想が悪い。(笑)そう言いながら、ほとんどのカレー修行場に食しに行っていて、美味しいところは今でもリスペクト。カレー修行場を始めてからなんとなく行きにくくなった。各修行場それぞれよさがあり、トータルバランス(カレー全体、金額なども含めて)でカトマンドゥのカレーをよく食しに行っていた。
 インデアンは東3条店が一番好きと。週に3〜4回行っていたことあり。インデアンカツ極辛が好きだった。そんなインデアン、まちなか店ができてなんまらびっくり。やばいと思った。
外観
 このように正直にストレートな話しぶりの立石貴裕店長。オーナーシェフなのだが、スタッフは誰も「オーナー」とか「シェフ」と呼ばないそうで、しっくり来ないと。「立石さん」「店長」「立(たて)さん」などと慕われているそうだ。他の修行場は行きにくくなったとは言え、結構正直にそれぞれの修行場の感想を述べてくださる。そして、それは悪口とか嫌みではなく、はっきりと御自分の好みで言葉にしているのだ。とても話がしやすい。今回はそんなEasy Diner立石店長にスポットを当てた。


 広小路が寂しい。それを変えて、活性化されて人が集まる場所になってほしいと、真剣に考えている。そして、そういうアクションを起こしているという眼差しは突き刺さる。しかし、言葉は柔らかく、時にはふざけていると思われることも少なくないと。(笑)

 Easy Dinerという名前は響きだけで決めた。語尾が延びるのがいいと思っていた。ハワイから持ってきた雑誌を見たらそこにJJ Dinerという文字があり、それを見て、ああ、これいいと思った。ちなみにJJ Dinerはファミレスみたいなところだそうだ。自分のイニシャルからTT Dinerにしようと思ったけど、パクっているのが見え見えですぐには決めれなかった。簡単に考えて・・・とEasyにしたら、Easy Dinerで「イージーダイナー」だから、言葉が延びるっていうのにも合っていて、ああこれいい!と決まった。英語での意味も簡単な晩餐ということでやろうとしていることとぴったりじゃん!オリジナリティを求めていたのだが、最初はシャレばかりが浮かんできていた。近くにあるお店のHarry's Rod Cafeをもじってカリーズちょっとカフェというのは本気で検討していたのだが、殴られたら困るので止めた。よにきという居酒屋をもじってあにきというのも考えたが、蹴られたら困るので止めた。

 広小路を西側から入ると、左手数軒目にEasy Dinerがある。看板にお勧めメニューなどが書いてあり、他にも色々あるから、そこで立ち止まってしまうかもしれない。ちょっと見上げると、親指を突き立てて、スプーンが曲がった絵が看板になっているのがわかる。そして、親指は指紋らしき模様が書かれている。それはEZを図案化したもののようだ。実はそのマークは中にも書かれている。看板のマークは建築屋(高校の先輩)が勝手にノリで作ってつけた。作っちゃったからつけて、と。どういう意味なのかは不明。(笑)そういうあたりも、深くは考えないマスターは、本当におおらかで、典型的なO型なのかもしれない。

 心地よい音楽を聴きながら席に着く。BGMは最初ボサノバだったが同じのばかり聞いていると(有線だから)飽きてきた。で、今はJAZZにしてる。ビートルズをかけてるときもあったがやはり飽きた。自分自身はロックが好きだと。立石さんは音楽は自分の好みもあるが、修行者のことも考えてその都度かける有線を変えている。
内装1 内装2  テーブル席は広小路の様子をうかがえる窓側だったり、壁側で広く使えるところだったり、カウンターだったり。本棚の近くのテーブル席はマスターの趣味の一部を本棚に見ることができる。雑誌やワインボトルを置いている。実はワインがメニューにあるのだが、あまりそれを知っている人はいないらしく、ほとんど注文されないという。本棚以外に貯蔵庫があり、好みを言ってくれれば出すよ、と気さくな立石さん。本棚には他に、漫画もあり、カレーの漫画といえばこれ、という華麗なる食卓を全巻持っている。店に出ている分と控え室にある分と分けて置かれている。この漫画は、勉強になるけど真似できない、と笑う。1〜21巻くらいまで買って、その後本屋さんが急に31巻を持ってきた。いきなり10巻くらい飛んじゃうっていうのはどういうことだ!本屋さん、あなたはプロでしょ!と思った。(笑)そんなちょっとしたエピソードもおもしろおかしく話してくれるあたりはサービス精神が旺盛で、自然に出てくるものなのだろう。

 現在は常連さんで一度もカレーを食したことない人もいる。居酒屋やればとも言われる。実際に夜の仕事をしていて、現在の立石さんの基礎はそういうところにあるのかもしれない。
 一番最初に務めたのは、札幌の雪印パーラー。3年間働いていたので、今Easy Dinerで出しているパフェ系も本格的。雪印パーラーのでかいパフェを11分30秒で食べたことがある。その後、ハンバーガー屋、クレープ屋やパブをやっていた。パブは直次郎と言い、体を壊さなければ続けていただろう。夜の仕事で不規則なせいか、アルコールを飲み過ぎたせいか、いずれにしても生死の境をさまよう可能性があるほど、危ない状況になり、緊急入院となったのだ。幸い手術にはならなかったが、しばらく休まざるを得なくなり、その後も不規則な生活は無理だった。しかし、夜の仕事をしていたのがいい経験になっている。ビール、パフェ、しゃべりなど、現在に繋がる基礎がそこにはあった。
 親御さんがハンバーガー屋をしていた。本当はハンバーガー屋を広小路でやりたかったけど、友達が始めてしまい、真似になるのが嫌だと。何か店を出そうとして、1ヶ月くらいしか時間がなくなったときに、そういえば俺ってカレーやりたかった、と思いだして、カレーに決めた。このあたりも思いつきだという。

 クレープ屋を出すために、チーズに入るという話があったが、どんどん話が怪しくなってぽしゃってしまった。実際に外観はできたが、その後話が進まず、テナントが全く入らずに終わってしまった(中断してる?)のは地元の人達の間では有名な話だ。そんな時に、広小路にあった丸福というそば屋に友達がいたため、そのままこの場所を紹介された。(かつて丸福の支店があった場所なのだ。)カウンター壊して外壁と内装と・・・1週間で工事した。オープンして3日くらいで、カレー修行場の大変さを身に染みてわかりカレーは辞めようと思い始めた。(笑)Curry's Cafeとまでつけたのに、それを下げたくなった。(笑)しかし、日に日にカレーの面白さに目覚めた。とりあえず続けてみようと。

スープカレーのリゾット1 スープカレーのリゾット2
スープカレーのリゾット

 広い厨房はほとんど前のままで使い勝手は悪くない。レジの位置はみんな変だと言うが自分ではしっくり来てる。レジがカウンターのところにあると思ってくる人が多い。カウンターのところは広く使いたかった。お持ち帰りをしたかったのだが、予算がなくてそういう窓口を作れなかった。地下は元々そば打ちの場所で、現在はダーツもあり、バーとして使うこともある。ワインセラーもあり、ちょっとしたコレクションだ。

カレーのペペロンチーノ1 カレーのペペロンチーノ2
カレーのペペロンチーノ

 営業形態としては、夜を中心にするか、21時で閉めて、ということも考えた。最終的には現在のような形に落ち着いた。夜は宴会メニューでやってみた。そういうあたりは経営もあり苦しんだところでもある。人と違うことをやりたい自分とお客さん(修行者)を見てやっていくという矛盾があった。最近やっと方向性が見つかったかな、と。カレーをちゃんとやっていてよかった、と、ここでもやはりカレーは救世主だ。(笑)

チーズたっぷりの焼きカレー1 チーズたっぷりの焼きカレー2
チーズたっぷり野焼きカレー

 スタッフはバイトも含めて5人いる。採算が合うのか不思議だったが、やはり大変だと。自分の給料も削って日夜頑張っている。料理はほとんど自分で作っている。素人の集まりだから、と笑う。以前調理学校から実習生を受けてくれないかと打診があったが、実習生に悪いから無理だと断ったことがある。(笑)レシピは作らない。感覚で料理を作るので、分量を教えるのが難しい。隠しているわけではなく、スタッフには自分でまずやってみるという姿勢でやってもらいたい。立石さんは、まずは今いるスタッフをしっかり育てていきたいのだ。今のスタッフがものになったら、更に実習生を受けるなどを考えることはできるのだろう。言葉悪く聞こえるかもしれないが、話し方と表情からはスタッフに対する愛がよくわかる立石さんなのだった

 色々なメニューがあるが、どこからそれが来るのかという質問に「思いつき」だという。適当っぽく聞こえるが、答えは真剣。
 カレーは全てオリジナル。食したり、聞いて、自分で消化して作る。ある時、立石に美味しいカレーを作れるわけがない、という噂が聞こえてきてかちんと来て、よーし見てろよ!と作ったのもいい思い出。(笑)
鹿肉ジビエカレー
 他のカレー修行場も色々と行っている。がどこのを真似ているというわけではなく、オリジナルな感じが強い。他であまり食してないんじゃないかという印象がするくらい。自分自身のカレーのこだわりはあり、ピーマンが好きでピーマンの入ってないカレーはカレーとは言えないくらい好き。ルーカレーには芋は入れない。ある日、インカのひとみというジャガイモをもらい、それを使ってグリーンカレーを作ったら美味かった。そのころは入れていた。タイに行ったことがあり、その時はココナッツが強すぎたりして、くそ不味いと思ったが、今のグリーンカレーは、美味しくしようとしてオレ流の工夫が入り、現在の形に仕上げた。そのいもがなかったら、グリーンカレーはなかっただろう。
スペアリブスープカレー
 最初、スープはやる気がなかった。が、以前店長をしていたパブ直次郎で作ったのが初めてのスープカレーだった。当初、スープカレーはずっと作り方が全く思い浮かばず、スパイスは何をどのくらい入れたらいいかとか全然わからなかった。そんな時、テレビ番組がきっかけでスープカレーの作り方がわかって、作り始めたと。あとは本を見て応用。自分の中でのイメージはカレーリーフのチキンだという。いつも食べていたので。仲のいいバーのマスターがスパイスをくれてそれを使った。ターメリック、シナモンなど。また、賄いだから、自分たちのために作る分だけしか作らなかったので、時間も材料も余裕があり、美味しく感じるものができた。
 カレーフォンデュも思いつき。最初具をフライにしてそれをカレールーに絡めていたが、大変なので、今のようにカレーを直接絡めるようにした。カレーをつまみ系にするというのもいいと思っている。

仏太のラムカレー試食
仏太のラムカレー試食 そんな立石さんの思いつきは、一般に言われるアイディアと考えていいだろう。「直感は、未来の自分からの贈り物」と言っている可愛い女の子が最近いたのだが、それを思い出した。(笑)実際に、今回のお話を聞くことをお願いしたときも、折角だからコラボ企画をしましょう、と早速提案があった。乙華麗様!3回目にして、初の企画もの!!!(笑)このインタビューをしたときにはまだ試作段階だったのだが、アップされる頃には完成しているであろう。仏太カレーを作りたいと言われたときは、仏太の好みを言うなら、ラムスープカレーとなり、あとはマスターのイメージで作っていただいた。仏太のラムカレー(仮名)は09年9月〜10月まで期間限定で提供される。(正確には、この文章を書いている時点では決まってない。)ラムブロックは水でシンプルに煮ただけで柔らかくなる。ジンギスカン屋で言うと中の上くらいの肉を使っている。具はパプリカなすピーマンキノコ(舞茸)たまごブロッコリーで、トマトがきつめのスープを考えていると。色合いが素敵で、仏太の好きなラスタカラーを彷彿させる。ラムなので、具に玉ネギかもやしを入れてもらいたいと要望し、玉ネギを入れることとなった。また、ちょっとラム好きにはいいほどのラム臭さがあるので、スパイスなどを使って少し抑えめに。などを小うるさい注文をして、皆さんが楽しんで美味しく食せるように伝えた。マスターも考えは同じ。さて、完成系はいかに!実際にご自分の舌で確かめてみてね。
仏太のラムカレー試食(追記:名称は仏太のラムカレーとなり、9月14日月曜日から10月12日月曜日体育の日まで提供されることとなった。内容も一部変更になる可能性があるので、実際に御自分で食してみてね。)
仏太のカレー修行でクーポン券を出すよ。
¥200引きというマスターの心意気を見せてくださった。

PC用クーポン
 http://curry-butta.com/butta-coupon/
PC用クーポン【PDF】
 http://curry-butta.com/butta-coupon/img/butta-curry.pdf

携帯電話用クーポン
 http://curry-butta.com/butta-coupon/mobile.html


 そんな豊富なメニューも、09年10月くらいに昼のメニューを変える予定。曜日変わりカレーを考えている。平日と休日の客層が違うからということもある。来年4月くらいに夜のスタイルを変えるつもり。夜の宴会メニューなどがっちりやっていくつもり。スープカレーもスープというくくりで出すつもり。チキン出汁は色々使えるから。カレーメニューを減らして居酒屋チックにする。サラダ、煮込みを増やしていくつもり。最終的には、昼にカレー、夜に洋食中心で。カレー好きとしては残念な話ではあるが、やはりこれだけメニューが多いと、出るメニューと出ないメニューがある。しょうがないと言えば、しょうがないのだろう。

スープカレーうどん2
スープカレーうどん1 09年2月にスパカツが沢山出た。最初カレーうどんより出ていた。ミートソースを作るのが面倒で、カレーをかけちゃえ!というところから始まっている。(笑)しかし、それが大受けだった。焼きカレーもあるし、本当にカレーメニューは豊富だ。
 その2月のカレーうどんは、冬の陣と称して、十勝産の小麦を使ったカレーうどんを10店舗が出して、それを人気投票するものだった。09年2月は立石さんひきいるEasy Dinerが優勝したのだった。2010年は2連覇を狙っているわけではない。今年勝ったのも自信があったわけではない。勝てればいいな、くらいに思っていたが、それよりも一目置かれる店にしたいので、そのための一貫でもあった。最初ぶっかけカレーうどんを考えていた。が、試作した牛すじカレーうどんは美味かった。従業員の間でも評判がよかった。うどんよりご飯がいいというイメージがあった。牛すじはもったいないと反対された。などなど、色々と紆余曲折があり、思いつき、直感と思われがちなのだが、実際は違い、苦労して新たなカレーうどんを作り上げたのだった。それはスープカレーうどんだったので、仏太も好きだった。最終的に、イメージ戦略を優先して、出すことにした。元を取るつもりはなかったし、取れないと思っていた。が、上手くいった。来年の構想はある。が、まだ秘密。(笑)うどんラリーに感謝

 辛さチャレンジ(ハバネロチャレンジ)や量のチャレンジ(ギガントカレー)は、本当はやりたくない。カフェっぽくやりたい。が、宣伝になるし、修行者の感動を!ということでやっている。そういう意味で言うと、ポイントカードは、来たい人が来て、来た人が胸を張れるようなサービスに繋げたい!というところに通じる。

冷やしカレー1 冷やしカレー2
 勝毎新聞の予想最高気温が28℃を超えると普段800円の冷やしカレー(今年は冷製カロリーナ)が¥720(夏価格)となる。30℃を超えると更にアイスがつく、という企画をやっているが天気が今一。去年は期間限定で終わらせたら、その後(9月に入ってから)暑くなって失敗した。今年は粘り強くずっとやると。麺(フォー)だけカロリーナという名前(冷製カロリーナ)なのは、最初の企画段階で、低カロリーな食べ物をウリにしようとして話し合っていたら、低カロリーな〜というところがカロリーナとなってしまい、ふざけたテンションで(巻き舌で)「かろりーな」と言って笑っていたところからついてしまった。反対意見もあったがそういうわけのわからないのもいいだろう、と決めた。エスカロップだって訳わからないじゃん!(笑)最初麺は春雨を使ってやってみたが今一で、実はそう思いこんでいただけでビーフンだったことが後から判明した。(笑)で米粉だからフォーを思いついて、色々試作した結果フォーが一番合うから最終決定したと。(※来年もカロリーナの企画はやる予定だとのこと。しかし、みんなの声で後押しするのも大切だ!!!
冷製カロリーナ1 冷製カロリーナ2
歴史は俺たちが作る!!!
そういう意気込みでやってる。だから、新しいものができる。やる気なさそうに見られるが、実際は頑張ってる。冷やしカレーも当初できないと思った。初めてのゴールデンウイーク、みすずも六花亭も忙しそう。こっちは暇。暑かった。「こういう時は冷やしカレーっすよ!」「無理だよ!」カレーのジュレならできるだろうけど、冷やしカレーは無理だろうよ。お茶漬けや冷汁タイプじゃないかと簡単に考えていたが、実行に移すほどは深く考えなかった。翌日、「それをやるのが立石さんの仕事じゃないですか。」と言われてかちんと来た。
冷やしカレー1 冷やしカレー2
ベーコンで作ってみた。カレーって感じはするけど美味くない。アサリのエキスを入れてダメだった。余っていたトマトで賄いカレーを作ったがこれは美味かった。スープカレーのスープが残っていた。で、これらを全て混ぜてみたら美味かった。それをベースに調整して試作を何十回も繰り返した。
えびとチーズの冷やしカレー1 えびとチーズの冷やしカレー2
完成したら、mediaを呼んで試食してもらい、宣伝をお願いした。天気がよくなくて、もともととっつきのよくない街だからホコテンの間だけにすると決めていた。したら、終わった9月から暑くなってきて、問い合わせが殺到した。(笑)今年は冷やしカレーは自慢の逸品としても前面に押し出しているので、期間限定ではなく通しでやっていく。常連さんで冬でも出したら?という提案もあり。どこにも負けないし、他にはない味で中々真似できないと思う。更に進化した形も考えているが、そのアイディアは今後徐々に形にしていく。まずは冷やしカレーを浸透させる。最初は無謀とも言われたが、なるようになる、やらなければならない、広小路を何とかする、と意気込んだ。やるしかないからやると自分を追い詰めたら、人脈ができて軌道に乗り始めた。まさに歴史を作っているのだ!

冷製カレー1 冷製カレー2
08年夏に出ていた冷やしトマトと生野菜の冷製カレー
ジェラート予想最高気温30度以上になったらサービスされるアイス

 今回お話を聞いたのは、1日だったのだが、場所は2カ所だった。これまでの2回はお話を聞く時間自体が2時間から3時間くらいだったのだが、今回は全部で5時間にも上った。可能な限り、最初にカレーをいただき、食し終わったらお話を聞かせていただいてる。立石さんは勤務中でも構わないから始めましょう、と気さくに言ってくださった。途中、別の修行者が現れて、中断もあったが、それでも沢山話してくださった。Easy Dinerで最初聞いていたのだが、思いっきり閉店時間を過ぎ、それでも話は止まらない。場所を移すことにした。因縁のバー金盛。(笑)立石さんと親しくさせてもらっているが、それにはここ金盛を抜きでは語れない。
立石さん「なかなかこんなカレーバカいないよ。」
金盛さん「こんな日本離れしたカレー初めて。」
仏太には最高の褒め言葉だが、薄暗いバーで、バーらしからぬ(?)話が続いた。

 最初Easy Dinerに行ったのは、08年8月。冷やしカレーを初めて食べた。その時のことは立石さんは覚えてないようだ。それから半年後。09年2月に冬の陣で訪れた。やわらか牛すじのスープカレーうどん。カウンターから見える場所でメニューの写真を撮りまくっているし、うどんをしばらく食さずに更に写真を撮っている。うどんをいつまでも食さないで、今度は麺を持って写真撮ってる。しかもメモしているし。冷めちゃうよのびちゃうよ美味しくなくなっちゃうよ!一体どこのスパイだ?記者なら取材させてと断りあるよな。食した後も写真撮っていて、本当に怪しい!おかしくて、しょうがなくて、厨房で、おい誰か聞いてこい!と言っていたが勇気の出る人はいなかった。そして、2回目に来たときは、スパイは2回も3回も来ないよなあ、と考えが変わった。気に入ってきてくれたのかな?と。そんなときに立石さんは電話で以前からの友達の金盛さんと話した。「スパイみたいな人がいて、写真撮りまくってるんだけど、早く食ってくれないかな、と思って・・・。」食すものを写真撮るということがまだ十勝では珍しい。だから、金盛さんは、「あ、それ仏太さんじゃないかな。」と。仏太という人がいて、カレーがもの凄く好きで、しょっちゅう写真を撮っている人がいる。ラスタカラーのイメージで・・・と特徴を話していたら、たぶんその人だろうと一致した。そして、金盛さんが確認のために電話をかけてきた。ちょうど仏太は飲んで帰る頃に金盛さんから電話が入った。「今、イージーにいたでしょ?」「え?なんでわかったんですか?」こうして正体がばれて、とんとん拍子で話が進んだのだった。

チャイEasy Dinerでいただけるチャイ
ラッスィーEasy Dinerでいただけるラッスィー

 そんな懐かしい話をしながら、夜もかなり遅くなり、いつも最後に聞いていることを話題にした。今後の目標は?
 立石さんは、ちょっと詰まった。今までは軽快に即答だったのだが、これは色々思いがあるようで、すぐに出てこなかったのだ。そして、言葉を選びながら出てきたのは・・・。
 今でもだましだましやっているところがある。自信がない部分もある。比べられるのはインデアンで、大きなプレッシャーだった。カレー屋(修行場)勤務の経験がなく、不安も多々あったが、聞かれたら嘘をつかずに「飲み屋でやってました。」と正直に言ってた。負けられない、何とかしてやろう、という気持ちが強かった。そんな中で、考えて前へ進み、歴史を作っていく意気込みでことにあたっている。少しずつ作っていく地位、シェフを育てていく、何を食っても美味いというスタイルを確立したい。そうすることでこれ以上人件費を使わずに済むだろうというもくろみもある。また、がちがちにやるわけではなく、心に余裕のできる遊び心を忘れたくない。遊び心に関連してカレーマラソンを復活させる!!!立石さんの考えたカレーマラソンは端野町(現在は合併して違う名前。)とは違い、十勝でカレーを1日にどのくらい食し続けれるかと言うことを競うものだそうだ。それ仏太参加してみたい。(笑)以前実際にやったことがあるそうだが、中途半端になってしまったそうだ。また、これからふざけた名前のカレーを出したい。てきとーを装って実は深い(いい意味での適当)、そんなのを目指したい。こんなにしゃべるカレー屋他にいないでしょ?と最後までサービス精神は衰えることはなかった。沢山の話の中でまとめていただいた。

今後の目標
十勝で2番になる。
直次郎を復活させたい。
みんなのそれぞれ違うEasy Dinerにしたい。(5年後には達成したい目標)





参考サイト・ブログ
Easy Dinerの公式サイト
華麗なる食卓〜集英社週刊ヤングジャンプのサイト
華麗なる食卓〜集英社週刊ヤングジャンプの特別サイト
華麗なる食卓〜Wikipediaのサイト





修行場データ
Easy Diner
帯広市西2条南8丁目20番地2(広小路内)
0155-23-8875
http://easydiner.web.fc2.com/
11:30-14:30 (14:00LO), 17:30-24:00(LO23:00)
水曜定休
修行場・十勝「Easy Diner」参照。)





10周年記念企画トップ
09年7月WAMUW・根本隆志シェフ
09年8月Shambhara天竺・中山一郎マスター
09年9月Easy Diner・立石貴裕店長
09年10月ふじや・加藤美華オーナー
09年11月インデアン音更店・遠藤和恵さん
09年12月タイランド・相澤和正オーナー
10年1月ろそろそ・野左掛兄弟
10年2月SAMA帯広店・河村哲裕オーナー
10年3月そん徳・小内勝敏マスター
10年4月カトマンドゥ・奈良一彦マスター
10年5月ピア21しほろ・式見貴光シェフ
10年6月潮華・早坂信美マスター
11年2月ナマステー・木幡夫妻
11年12月カレーリーフ・相馬鎮徹オーナー

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日記へとぶ 気ままに書いている日記・いっぺんにまとめて更新されることもたまに(笑)ある。過去の分は編集中。
修行場へとぶ 仏太のカレー修行・北海道での記録。修行場はたくさんあるけど、好みのところを探してみてね。(まだ編集中。じかんかかる・・・)データの値段は、特に最近(08年5月)上がってる可能性が高い。(主に)仏太が行ったときのものを記載してるので注意。
リンクへとぶ カレー関係のリンクや仏太の知り合いのSite、お気に入りのSiteなど。
Mailを書く 仏太にメールを出したいときはこちら。
仏太のカレー話へとぶ スパイスを学ぼう仏太のレシピコラム de 仏太カレー物語武者修行荒修行など、独立した仏太の別世界。旅行などで遠征したときの武者修行と荒修行。
仏太のカレー修行Light なるべく軽くして携帯でも見れるように心がけたもの。(07年11月以前のサイト)