乙華麗様です!〜サイト10周年記念企画

店長と夫婦と間違われることが多いけど、違いますよ!


09年11月インデアン音更店・遠藤和恵さん


遠藤さんプロフィール
遠藤和恵(えんどう かずえ)
女性
・役職 新人教育係(ホール)
・血液型 AB型
・出身 旭川市




いらっしゃいませー!
ご注文どうされますか?
店内に入ると元気な声癒される笑顔が待ち受けている。ホール担当、レジ担当の人達は一様に素敵な接客だ。インデアン音更店はいつも活気が溢れていて、スタッフの方々からの視線で考えると、なんまら忙しいべや、という感じだろう。それでも絶えることのない笑顔。その笑顔は教育の賜物でもある。最も素敵な笑顔の持ち主は、その教育係でもある遠藤和恵さん(女性)だ。遠藤さんは主にホール担当のスタッフ(パートさんやアルバイトさん)を教育する。それは音更店にとどまらず、インデアン全域に及ぶという。音更店の中では店長穐田(あきた)さんの次に経験年数が長く、信頼度は非常に高い。まだ、この乙華麗様です!のオファーを出す前に、仏太は遠藤さんを見て、なんとなくただ者ではない、と思ったのは当たっていたのだ。
外観1
 職場が近いこともあり、よく利用するのだが、笑顔と仕事の機敏さは当然として、更に+αを感じていた。今回お話を聞かせてもらって、それがはっきりとわかった。やはり素晴らしい人だったのだ。職人気質の店長さんが一目置き、全権の信頼を寄せる人なのだ。ホールを遠藤さんに任せっきりでいられるので、店長さんはカレー作りに専念できる。まさに、プロとプロの仕事だ。そんな二人は、修行者が減る時間帯(ランチタイムとディナータイムの間)に、他のスタッフがいなくなり、二人だけになる時間帯がある。そういうことからも、二人が夫婦だと勘違いしている人もかなりいるようだ。実際仏太も最初そうおもっていた。が、名札の名前が違うので、あれ?とも思ったのだった。「店長と夫婦と間違われることが多いけど、違いますよ!」仏太もそう思っていると見透かしたかのようなコメントがきた。(笑)
インデアンカレーインデアンカレー
 遠藤さんは、当初関東で美容師をしていた。十勝に移り住んでから、別のことをしようと思っていたのだが、そんな時にインデアン音更店の募集を見て、受けたら受かったのだった。元々接客が好きなので、忙しいのだが、それほど苦にはならなかったという。長く続けるうちに、徐々に頭角を現し、現在のような立場になったのだ。途中辞めようと思ったこともあるし、実際にそういう相談もしたことがあると。遠藤さんじゃないとダメだという修行者もいるし、店長さんの強い慰留もあり、辞めずに続いているのだ。遠藤さんファンとしては嬉しいことだ。仏太も遠藤さんのその笑顔にやられているので、その話を聞いたときは、ドキドキしてしまった。
シーフードカレー1  教育係として各支店に出向くとはいえ、いつもいつも出回っているわけではない。主な仕事は音更店のホール。新しい店舗ができたときに、少しの間そこのホール担当の教育をしに行くのだという。仏太が知っているだけでも、最近新しくできたところは、新しい順に、びっくりドンキー西帯広店、まちなか店、芽室店だが、それらは全て遠藤さんが教育係として入ったそうだ。勿論、たった数日の教育なので、遠藤さんの思いや伝えたいことが全て伝承されるわけではないだろう。が、基本的なところは徹底的に教えると。修行者(お客様)第1の教育をする。なるほど、音更店で待っているときにすぐに対応するスタッフが多く、そういうところでも教育はしっかりされていると感じる。
シーフードカレー2  そんな役職なので、店長さんからだけでなく、他のスタッフの方々からの信頼も厚い。店長さんからも色々言われるし、パートさん、アルバイトさんからも相談される。中間的な聞き役なのだ。また、長くいるだけあって本部や他の支店にも顔が利く。内部事情や過去の歴史、裏話など非常に話題豊富で、インデアンを更に深く知るために、お話を聞けて良かった。
 今までの乙華麗様です!はそれぞれの修行場でお話を聞かせてもらっていたのだが、インデアンは忙しくないときがないくらいだし予想ができなかったので、初めて修行場以外で聞かせていただくことになった。遠藤さんは、程々にアルコールを飲まれるので、今回は居酒屋で行った。(単に仏太が飲みたい、ということもあるが・・・笑)仕事が終わった後に、店長さんやスタッフの話を聞くのに居酒屋に行くこともあるという。仕事中も、仕事後も、潤滑に行うため、努力、労力を惜しまないのだ。凄い!

外観2
 最初、遠藤さんがインデアンを見たときの印象は、なんだべ、これ、鍋持ってみんなで並んでいる、異様な光景だと思った、と。流石十勝の外から来た人は冷静に見れてる。遠藤さんは旭川出身で、関東でも暮らしていたので、十勝に来たときは不思議に思えたのだそうだ。それが気がついたら、その行列を内側から見る立場となった。(笑)お正月、ゴールデンウイーク、お盆などは混む。(09年はシルバーウイークも)40食待ちもあった。何かイベントがあったりすると一編に20食とか出る。ムチャクチャだ。忙しさのため、食事はやはり普通の時間帯とは別になる。空いている時間帯(15時から17時くらい)に摂るのだ。カレーを賄いとして食すことも多いという。好きなメニューはベーシックルーの普通だそうだ。音更店には休憩室がなくて厨房で食す。これは大変だなあ。想像以上に凄い遠藤さん。笑顔が素敵で綺麗なだけでなく、人間らしさが見える。また、そばラーメンが好きで休日には食べ歩いているという。昼食もたまに外に出て摂れるときは麺類が多いのだという。
 忙しさのために赤い日に休むことはない。土日祝日やその前日は混むのだそうだ。だから、お休みは平日のことが多い。お休みの日を含めて、他の修行場にはしばらく行ってないので、状況は全くわからないという。普段もカレーを食していて、休みの日は別のものを食べたいと。もし、仏太が同じ立場だったら、更に休みの日は別のカレーを食してしまうなあ。(笑)
エビカレーエビカレー
 忙しいのは、遠藤さんだけではなくスタッフ全員がそうだ。店長さんはいつも働いているようなイメージがある。月1回休み??休める店長さんと休めない店長さんがいる。お客さんの熱い(厚い)支持もあり朝8時から23時までの勤務。真面目すぎるくらい。「同じ味じゃなきゃいけない」という信念を守り通し、弟子にも愛のある厳しさで教えていく。ただ、中々同じ味にすることは難しく、それぞれの店長さんの特徴が出るようだ。インデアンファンの間でも、各店の美味しい美味しくないの話題は出るし、味は違うというのは、もう十勝っ子みんなが知っていることだろう。(仏太はまだそこまでわかってない。悔)
ハンバーグカレー1ハンバーグカレー
 音更店店長の穐田さんの一番弟子とも言える人はみなみ野店、芽室店などに散らばって、師の教えを実践している。一番弟子ではないが、釧路店の若い店長さんも、みんなそれぞれで音更で修行した。なお、音更店の穐田さんの師匠は、現在マネージャーをされている方で、同じように現マネージャーに教えられて、特に職人気質でやっている店長さんは、音更以外は18条店、まちなか店だそうだ。ハンバーグ、カツ、チキンは切り方が決まっているのだが、切る音が教えられた人と同じになる。面白いなこれ。
ハンバーグカレー2ハンバーグカレー
ハンバーグは手ごねも自分でやっているそうで、やはり人によっては味の違いが出るらしい。やはり勤続25年のベテラン店長さんや、ゆずの片割れのような副店長さんが美味しいのだろうか?今度ハンバーグも食し比べてみないと。
ハンバーグカレーハンバーグカレー
カツ切るのが速いのは、まちなか店にの店長さん。バイトの時からいて、大手の会社に就職が決まっていたのに蹴ってインデアンに就職した程インデアン好きのようだ。
カツカレー1カツカレー
インデアンの場合は、店長さん=シェフなのだが、女性はあまりシェフにはならない。結婚したら辞めてしまう人がほとんどで、長続きしないためなんだそうだ。現在は長崎屋のみ女性店長。
 遠藤さんは、社長である藤森さんと会うこともあるそうだ。よく食べるプラス思考の人というイメージだそうだ。仏太の知り合いでも、藤森さんを知っている人は同じようなことを言っていた。今度、可能ならお会いしてみたい方の一人だ。
 パートは定着してる人が出てきたのだが、どこの職場も同じようで、ギリギリの人数のスタッフ、パート、バイトでやっているそうだ。特に、バイトが手薄になる、3,4月、夏休みが大変。それを感じさせないスムーズな仕事ぶりが、修行者に対するストレスを減らしてくれているから、大変さがよくわからないのかも。新人教育3年かかると言われていたが、個人差も大きく、最近は6年とも言われる。辞めていく人も多い。これらも仏太の職場でも似たようなことがあるので、聞いていて理解できるが、どこも同じなんだなあ、と変に感心した。

チキンカレーチキンカレー
 仏太がカレー部部長として、職場の部署で注文を取り、テイクアウトしに行くと、実は遠藤さんに当たるケースが多い。で、遠藤さんも早いうちに認識してくださっていたのだ。それは、前任者のオーダーとそっくりだったから、あ、人が変わったんだ、と思ったそうだ。仏太の前任者(パシリ?笑)はインデアンの卓上にあるホットオイルをもらって職場においていた。
チキンカレーにチキントッピング1チキンカレーにチキントッピング=チキンチキン(笑)
テイクアウトの時に、添え物(ピンク)を自由に選べる、もしくは、無しにできるのだが、ホットオイルを持って行けるのはその時に知った。(入れ物は持参らしい。)そのホットオイルやトッピングのチーズ、ボイルドエッグは18条店が立ち上がるときに始まった
チキンカレーにボイルドエッグトッピング1 チキンカレーにボイルドエッグトッピング2
チーズはみんなわかると思うけど、ボイルドエッグ?と思った人は、18条店に行ったことない人だね。実は現在はボイルドエッグは18条店にしかないのだ
ボイルドエッグ メニュー
それぞれの事情があり、他の支店は止めてしまったと。ずーっと同じだと思われがちなメニューも時々変化があるようだ。仏太が知っている範囲ではそれ以外にないのだが、以前はコーヒーやサラダもあったそうだ。また、現在でもソフトドリンクは店舗によってはないものもあり、そのあたりはインデアンフリークはチェックするのも面白いかも。(笑)(そのあたりまで行くと、カルトQレベルだな。笑)

シーフードカレー
シーフードカレーには、なすとピーマンも入っているのだが、最初???と思った。正直、野菜カレーに入っているのは、ジャガイモが形としてわかるくらいで、あとはルーが野菜ルーというくらいしかわからない。むしろシーフードカレーの方に野菜がたくさん入っているように見えるジレンマ?これは彩りを考えて入れたそうだ。中々難しいものだ。
野菜カレー

薄利多売的に営業するので、数は出るのだが、やはり経営は大変そうだ。詳しくは企業秘密だが、周囲が思っているほど順風満帆ではないと聞いて吃驚した。色々なメニューを見ても単純でわかりやすそうに見えるが、マイナーチェンジはあり、また、微妙な修行者の要望もあり、実際は多岐にわたるオーダーになるそうだ。辛さは、メニューに載っている分だけでなく、実際は極辛(メニュー上の最高の辛さ)の〜倍というオーダーや、大辛と極辛の中間というオーダーも可能。ルーに関しては3種類あるものを好きに混ぜることもできるそうだ。まだ、仏太はそれをしてないので、そのうちしてみようと思う。
チキンカレーにチキントッピング2チキンチキン
 そんなオーダーを可能にするため、同じ味を各店で提供するために、インデアンは工場を持っていて、そこでルーを作り、各店に毎日配布している。工場が二つあるために、各店の味が違うのではないか、という根拠のない噂を聞いたことがあるが、工場は一つだけということだ。ただ、レシピは社長さんだけが知っていて、各店の店長さんでさえ知らないという。その工場は昼間に沢山のカレーを提供するために、夜が一番忙しく、24時間営業の体制でやっているそうだ。なんだか凄いなあ。


じゃ、ここで、インデアンフリークのためのクイズ(笑)
次の写真のメニューはわかりますか?


シーフードカツカレー


チキンエビ
(ヒントと答えは下に順次出します。辛さはどちらも極辛5倍です。)


中1
 まちなか店は前会長の夢だったこと、店内の映画ポスターは前会長の好みであること、店構えは全体的に似ていて社長の好みであること、などなど。話題は尽きない。ずっと不思議だった映画ポスターは、映画を楽しみにして見に行くように、インデアンにも楽しみに来て欲しい、という願いも込められていると聞いた。内部の形で、年代(できた順)を推定できるかも、という話しも聞かせてもらえた。例えば、ベンチシートは芽室店からできたもので、その前後の順番は、18条、釧路、芽室、まちなか、ドンキー、なんだそうだ。だから、ベンチシートは芽室、まちなか、ドンキーにしかないはずだそうだ。釧路に(十勝外に)一つだけあるのは、フクハラの絡みだそうだが、流石にフクハラ全店に支店を出す計画はないようだ。(笑)
クイズのヒント:どちらも単品ではなく、一つトッピングしてます。
中2
 店内のことで気になることを聞いてみた。音更店のカウンター席は、実は一つ減っている。いつかは知らないが、仏太が来てからだから、この1年くらいの間だ。(仏太は十勝に住み始めたのは、08年7月から)最初は会ったはずのところに椅子が一つなくなっていることに気付いた。そのことを聞いてみたら、カレーを出すスペースとして、その方がいい、ということで、社長さんの許可を取った上ではずしたそうだ。どこの場所かは、実際に行って探してみてね!
中3
 「よく気付いたね。」と笑顔で驚いてくださった遠藤さん。接客が好きで、飲み会も参加するし、スキーやゴルフもする。忙しい合間をぬって、ライブにも行くそうで、積極的で活発な行動派だ。実は、3年前に介護の資格を取って辞めるつもりだった。が、強く慰留され、現在も素敵な笑顔と接客で、修行者の心を掴んで離さない。

 最後に、将来の目標を聞いた。話の途中にも何度か話題に出ていたのだが、
そのうち介護の方に行きたい。
というのが、根底にある強い意志のようだ。が、
当分はインデアンにいる予定。
とも話し、
動けるうちは生涯現役でいたい。
という希望も持ってらっしゃる。
「老老介護の時代」「高齢化社会」「家族が看る、ではなく、職業人が看る」ということを切実に思っている。インデアンは定年があるし、そのうち辞める!と力強く語っていた。インデアンファン、遠藤さんファンとしては、ずっと続けて欲しいところだが、持っている夢に向かって頑張って欲しいという気持ちもあり、このジレンマはしばらく続きそうだ。話している途中も終始笑顔の遠藤さん、これからも我々のオアシスでいてくださいね!



クイズの答え
1・シーフードカツカレー(シーフードカレーにカツをトッピング)
2・チキンエビカレー(チキンカレーにエビをトッピング、もしくは、エビカレーにチキンをトッピング)







修行場データ
インデアン音更店
音更町木野大通東16丁目1
0155-30-2139
http://www.fujimori-kk.co.jp/
10:00-22:00 (LO21:45)
無休
修行場・十勝「インデアン音更店」参照。)
(他のインデアンについては、修行場・十勝・五十音別を参照。一部まだ書いてないところもある。)





10周年記念企画トップ
09年7月WAMUW・根本隆志シェフ
09年8月Shambhara天竺・中山一郎マスター
09年9月Easy Diner・立石貴裕店長
09年10月ふじや・加藤美華オーナー
09年11月インデアン音更店・遠藤和恵さん
09年12月タイランド・相澤和正オーナー
10年1月ろそろそ・野左掛兄弟
10年2月SAMA帯広店・河村哲裕オーナー
10年3月そん徳・小内勝敏マスター
10年4月カトマンドゥ・奈良一彦マスター
10年5月ピア21しほろ・式見貴光シェフ
10年6月潮華・早坂信美マスター
11年2月ナマステー・木幡夫妻
11年12月カレーリーフ・相馬鎮徹オーナー

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