第5章 迪化街
MRT北門駅に着いた。
さて、気合を入れる!
沢山歩くのだ。
目指すは迪化街だ。
てきかがいと日本語読みできるようだが、
それを知ったのは日本に帰ってから。
現地の発音は多分ディーホアジェ。
北門駅で案内を見ると、一番近くの出口がわかった。
地下街を通る。
沖縄物産展が開催され、J-POPが流れていた。
変な気分だ。
あれ?
出口が開いてない・・・・?
仕方ないので、隣の出口から外(地上)に出た。
ちょっと回り道になったが、
地上で行ってもまあわかるだろう。
と、地上で本来の出口のところを見たら、
なんと封鎖されているではないか。
新しくできている途中なのか、
なにか理由があって塞いでいるのかはわからないが。
そして、北に向かう。
北門駅からは北に向かうのはわかっている。
ああ、案内が出てきた。
もうちょっとだ。
迪化街の街は英語で言うstreetのようだ。
そして、商圏という言葉で、なんとなく
商店街と言うか商業地域と言うかそんな感じだろう。
さあ、着いた。
なんか標識がかっこいい。
歴史を感じる迪化街商圏。
実際にここは歴史がある。
MRTの北門駅と大橋頭駅の間のエリア一体を大稻埕ダーダオチェンというそうだ。
それは昔、稲の天日干しをする空き地(稻埕)が大きかったことから、
大稻埕と呼ばれるようになったという。
淡水港の発展と共に、茶葉、漢方薬、布など多くの物が集まったと。
大稻埕は繁栄を極め、台湾の中心地として輝きを放っていたそうだ。
このような歴史的背景から、このエリアには老舗が多く、
昔から地元に愛される美味しい飲食店や歴史あるお店などが立ち並ぶ、
昔ながらの良き台湾を醸し出す場所なんだそうだ。
さあ、歴史も学んだことだし、進んでいこう。
が、慌てない。
本日の午後はほぼ全てここに時間を費やす予定だから。
初めての場所でどのくらいの距離かわかってない。
わかっていても、そこを歩くのにどの程度疲れるのかはわからない。
途中、大きな建物が目に入った。
視界が開けた。
すると1階が市場で上に劇場だということがわかった。
へえ、こんなのもあるんだ。
流石昔からある、栄えたところだ。
なんかどっかで見たことあるようなキャラクターは
模様や色が非常に独特でとても芸術的だと思った。
こういうの好き。
ただ、著作権というのか?なんかそういうの大丈夫だよね?笑
台湾はところどころにこういうキャラクターがあり、
日本で言うところのゆるきゃらみたいなものだろうか。
コンビニもあるし、露店もある。
買いはしなかったがなんだかこういう雰囲気も面白い。
結構人気があって商談しているようだった。
他にも路上で歌う、ある種の大道芸人がいたり、
寺院があって熱心にお参りしている人もいた。
普段の台湾も見ることができた気がする。
勿論、ごく一部ではあるが。
お店は雑貨屋、漢方薬局、ドライフルーツ屋などが多く見られた。
気になったところにふらっと入りながら、ぶらぶら歩く。
普段全然できないことをしていて、とても楽しい。
ただ、似たような店は徐々にパスするようになる。笑
多分、食べ物屋なんだろう。
老爺素食ってなんか笑ってしまった。
いい意味なんだろうけど。
ちょっと意味はわかるけど、多分勘違いってやつ。
面白い。
そういえば、迪化街を歩いていて、
おそらく臭豆腐とか八角の匂いが結構していた。
これって街に染み付いている匂いなんだろうな。
テレビカメラを持った人が綺麗な女性を撮り続けていた。
その集団がすれ違っていったのだが、
それは女優の高橋ひとみだった。
おお、日本の撮影が入っているのか。
ってか、何時やるんだろう?
見たいなあ。
映ってないかなあ、自分。笑
狙っていた高建桶店に辿り着いた。
結構歩いた。
ん?
人だかり?
ってか、またカメラが回っている。
今度は三脚を立てて、固定したカメラ。
カット!!!とか聴こえるし。
うわ、もろに映画かドラマの撮影だ。
今度は日本ではなくおそらく台湾の。
チャイナドレスの女性と釣りバンの男性が
何度も出たり入ったりして会話している。
言葉はわからない。笑
一度ここはやり過ごした。
更に北へ進んだ。
時々チラチラ後ろを振り返りながら、歩く。
すると、途中で撤収し始めたのがわかった。
おお!
善は急げ!
引き返して、お店に入った。
すると、同じように狙っていた人がいたようで、
結構な数の客でプチ混雑。
電話して、奥さん?に物を説明しながら、
買うかどうか決めている男性もいた。
今は携帯をテレビ電話状態にできるから楽だよねえ。
中国語はわからなくても、奥さんに物を見せて、
これか?じゃあ、こっち?など言っている様子はわかった。
見終わったら、再び北へ。
徐々に様子が変わっていくのも面白い。
北の方が、なんとなく問屋街のイメージが強い。
そして、おそらく迪化街の北端に辿り着いた。
ここから大橋頭駅へ行くというのが一つの方法だが、
そのルートを行かず、戻ることにした。
そう、更に歩くことにしたのだ。
お土産はほぼ買ったが、この雰囲気をもう一度楽しみたかった。
もう一つの目的はそのまま北門駅近くの地下街に入り、
そこを通って台北駅に行く、すなわちホテルに戻るということだった。
そう、更に歩くのだ。
本当に今日はよく歩いている。
この最後の散歩は、MRTの桃園空港行きの駅とホテルの所要時間を確認する目的もあった。
明日の朝、そこを歩いて移動するから。
実際に歩いて確認できてよかった。
(実は翌朝、少し違うルートで歩いていったのだが、
所要時間は参考になった。)
いい運動になった。
ホテルで脚を投げ出して休んだのは言うまでもない。笑
参考サイト・ブログ
台北の迪化街(ディーホアジェ)を100%楽しむ!行き方&おすすめグルメ&ショップガイド(Lifestyling Log)
高橋ひとみ(ホリプロオフィシャルサイト)