忠類(とよ雅)

幕別町忠類は、以前は忠類村だった。
平成の大合併で、十勝の市町村は多くは残った。
合併を促す国の方針は、全国各地で大きな波紋を呼び起こしたが、
沢山の話し合いが持たれ、実際に合併したところもあれば、
決裂して合併しなかったところもある。

核のゴミ問題もそうだが、
いつの世も、利害関係が働く。
未来のためとか子供のためと言いながら
実際には自分の(自分たちではなく自分)ためのように見える政治家が多いような気がする。
この大合併も色々な利害関係があり、大人の思惑が働いていただろう。
ただ、国が考えていることも、よく理解する必要があるだろう。

仏太は凄く国のことが好きかと言うと
政治家は嫌いだが、日本は好き、というスタンス。
勿論、政治家全員が嫌いなわけではない。
良いと思う政治家もいる。
国のために頑張ってくれている人もいる。
(そういう人は、良い意味での政治家)
が、私利私欲を貪っているように思える人もいる。
(そういう人は、悪い意味での政治家)

また、日本も良いところも悪いところもあり、
総合的に好きってことだ。
30年ほど前に初めて海外旅行に行ってから
日本の良いところを改めて見直すことができて、
以来、日本のことが好き。

北海道も好き。
十勝も好き。
自分が住んでいるところが好きなのは
良いことだな、幸せなことだなと思う。

十勝は現在19市町村。
1市16町2村だ。
仏太が十勝に移住したのは2008年だ。
(ブログはちょうど移り住む時に始めたので、
遡るとその様子を少し知ることができる。)
そのちょっと前までは十勝は20市町村だった。
そう平成の大合併の時に合併したところがあるのだ。

2006年(平成18年)2月6日忠類村は合併(編入)して
新たな幕別町となった。
元々の忠類村の村名の由来は、
アイヌ語のチュウルイベツ(急流の意)だそう。
ナウマン象の化石ゆり根などが有名。
有名人は漫画家の荒川弘が出身。
鋼の錬金術師、銀の匙、百姓貴族などを読んだことがある。
面白かった。

本日は忠類ツアーを敢行。

外観
とよ雅はすぐに見つかった。
予めネットで調べていたのもあるが、
以前忠類に来た時に、
あ、この斜めの道に色々ありそうと目をつけていたのだ。
で、実際に国道から斜めの道に入ると、
他にチェックしていたところが次々と見つかった。
高速を降りて、国道を帯広方面へ向かい、
右へ曲がって、件の斜めの道へ入ると
程なく左手にとよ雅はあった。
人気があり、家族連れが結構入っていく。
中は思っていたよりずっと広く、
密にならずに席に座ることができた。
むしろセパレートされた位置で
ソーシャルディスタンスがしっかりしている。

牛乳
お水と一緒に牛乳飲めますか?と聞かれた。
え?と思っているとサービスだという。
JA忠類がよつ葉とタッグを組んでいた、
期間限定サービスのようだ。
牛乳が好きなのでラッキー!

セット1
台湾ラーメン小カレーライスのセットにした。
事前にネットで調べた時にカレーがあるのはわかっていた。
写真でオーソドックスなカレーライスだろうなと思っていた。
入り口を入った時と席についた時に見たメニューで気になるものが幾つかあった。
台湾ラーメンがある!!!
以前名古屋に住んでいたことがある仏太には台湾ラーメンは懐かしい。
こちらに住んでからも名古屋に行った時に食べに行ったことがある。
15年4月17日の日記「伝説(KOKOPELLI、ジョニーtown)」参照。)
そのくらい好きなので、今回もラーメンとカレーのセットができると知った時、
注文時に速攻でそのラーメンを台湾ラーメンにできるか聞いてみた。
すると、やはり速攻でスタッフさんがOKを出してくれた。

セット2
セットはラーメン+ご飯物が基本形で、
ご飯が小の場合と、両方小の場合があるが、
仏太は今回、普通量の台湾ラーメン小カレーライスを選んだ。
単に台湾ラーメンを堪能したかったのだ。
そして、このカレーライスはオーソドックスではあるが、
旨みとコクがあり、独自の工夫をしているのだろうと思った。
更には食していくうちに徐々に辛さがジワリジワリと来て、
おお!これは結構いい感じだぞ、と思って、
逆に普通の人には辛くないのか?と余計な心配をした。
そこで、気づいたのは、そうか台湾ラーメンと並行して食しているからだ、ということ。
台湾ラーメンはピリ辛で、ひき肉とニラが入っているのが特徴。
醤油ベースのラーメンだ。
これがカレーライスといい具合に化学反応を起こして、
仏太の満足する辛さを演出していたのだ。
ただし、激辛とかではなく、旨辛というイメージ。
正直、無茶苦茶美味しいカレーを期待していたわけではなかったが、
台湾ラーメンとの融合が素敵なハーモニーを奏でて、大満足となった。
おそらくお会計後、修行場を出る時の、
ごちそうさまでしたは爽やかで、
晴れやかな顔をしていたに違いない。(後から推定)笑

さて、忠類ガッツリツアーはおそらく初めて。
忠類自体は何度か来ている。
なのに、一度忠類から、しかも幕別町から、出ることとなった。
パン舎(更別村)に行きたかったのだ。
近いということはわかっていたのと、
久し振りにパン舎の美味しいパンをゲットしたくなったのだ。
ワンちゃんがしっぽを振って出迎えてくれて嬉しかった。
カレーパンが売り切れいた。
嬉しかった。
そう、人気があるということだからね。
あれば、当然買って、自分でも食したいが、
なければ、他の人達が美味しさを楽しんでいるってことだから、
それはそれでとても嬉しいこと。

再び忠類へ戻り、しま菓子舗へ行った。
お土産を買った。
実際は道の駅でもおそらく帰るのだが、
本来の販売元で買うというのも醍醐味。
ナウマン饅頭はナウマン象をイメージした中華饅頭だ。

その斜め通りを通って、幾つかのお店をチェックした。
さらに奥へ入っていき、友人や知人、ネットからの情報の修行場を探した。
隠れカフェだが、看板が見つかって、場所を確認できた。
残念ながら、本来営業の明日は臨時休業で、
本日は定休日だから今回のツアーでは行くことができないのだが、
次回のお楽しみとして場所を把握できたのが良かった。

それから更に進み、ナウマン象発掘の地を見に行った。
幕別町忠類(旧忠類村)でかつてナウマン象の化石が発掘され、
ナウマン象景気に湧いたのは仏太世代かそれより上じゃないと
実際の記憶はないだろう。
当時十勝に住んでなかった仏太は全然記憶にないが。苦笑
発掘の地は記念碑があり、昔の知事の名前には記憶があった。笑
この場所は昨日ネットで調べたとおり晩成温泉の近くだった。
この辺りはすぐに大樹町や豊頃町に入ることができる。

満足して道を戻り、道の駅忠類で休憩。
定番中の定番だが、忠類に来たら、ほぼ確実にここに来る。
お土産を買ったり、自分の買い物、カフェしたりなどなど。

そして、予約してあったホテルarco236にチェックイン。
このホテルスペースに入るのは初めて。
これまでに何度も温泉は利用している。
広くて綺麗だ。
今回は期間限定の十勝割というものを使えた。
少し落ち着いたら温泉へ。
いつも外来で利用していた温泉を今回は宿泊の形で利用する。
営業時間は同じようだが、違うのは、タオルがつくこと、
夜と朝で違う温泉に入ることができること。
とても気持ちが良かった。
今日のツアーが楽しいもので、心地よい疲れだ。
その疲れを落とす。

夕食は初めて入る郷里ちゅうるいだ。
あ、ちなみに、カレーはなかったので、
修行を期待していた方には申し訳ないが、
本日のカレー修行は先程報告したとよ雅で終了だ。笑
単に記録しておく。

外観
ホテルの1Fにあるレストランで夕食。
郷里ちゅうるいというが、ここは宿泊じゃなくても利用できる。
が、今までここで食事をしたことはない。
カレーメニューがあることがわかったので、
今後修行する可能性は十分ある。

料理1
今回の宿泊プランの夕食は、華湯膳という素敵なコース。
前菜(ホテルアルコ特製ピクルス、ズワイガニ、カプレーゼ〜生ハムとモッツァレラチーズ〜、スモークサーモン、豆腐の西京漬け)
一瞬刺身かと思ったら違った。笑

料理2
刺身はこっち。笑
刺身(本マグロ、牡丹海老、ホタテ、鯖、ツブ貝)

料理3
和食(忠類産ゆり根と金目鯛の柚子胡椒)、
中華(白 蛋黃醤蝦仁〜海老とフルーツの北海道ミルクマヨネーズ〜、黒 忠類産ゆり根・どろ豚の黒酢あん)

和と中がおしゃれに盛りつけされている。

料理4
最初、生ビールをいただいたが、次に日本酒を飲んだ。
日本酒は素敵なラベル。
金滴酒造のお酒はとても久し振りに飲む。
里の詩物語(アルコロゴ入り)純米吟醸だ。
美味しかった。

料理5
陶板(十勝ばんえいマッシュルームの奉書包み蒸し)
この写真では大きさが伝わりにくいと思うが、
直径6〜7cmくらいの大きなマッシュルームだ。

料理6
洋皿(帯広『豊西牛』のビーフシチュー)
うわ!ビーフシチュー久し振り!

料理7
食事(忠類産ゆり根とキノコの釜飯)
コースが始まる時に、陶板焼きと釜飯の火をつけてくれていて、
お食事が進むにつれて、炊きあがって、
ご飯物を食べたくなった時にちょうどよい具合になった。

料理8
香物(十勝産漬物)、吸物(本日のお吸い物)
釜飯と一緒にいただき、締めとなる。

料理9
デザート(抹茶と豆乳のプリン)
どれもこれも美味しかった。
このデザートも美味しかった。
のだが、これだけちょっと注文。
これ残念なことに、いちごソースの味が強くて、
豆乳と抹茶の味がかなり隠れてしまった。
もったいない。
でも、全体にとても美味しく満足した。

部屋に戻り、PCのYou Tubeでバスケの過去映像のまとめを見た。
アレン・アイバーソン、ジェイソン・キッドなど。
仏太は旅に出た時、あまりテレビを見ない。
BGM的につけっぱなしにすることも少ない。

お腹がこなれたら、再び温泉に行って、体を休めた。
温泉に何度か入るのは、こういう旅行の醍醐味であり贅沢だ。
ありがたい。
明日もツアーの続きはある。

酒肴屋 とよ雅
幕別町忠類本町123番地
01558-8-2990
11:00-14:00, 18:00-23:00 (LO22:30)
水曜、第2, 4日曜定休

郷里ちゅうるい
幕別町忠類白銀町384-1ナウマン温泉ホテルアルコ236 1F
01558-8-3236
https://hotel-arco.jp/restaurant/
11:30-14:30, 17:00-20:30 (LO30分前)
無休(年末年始休み)

参考ブログ
21年2月27日の日記「中華ちらし@とよ雅」(魯人のB級グルメ紀行【ブログ版】)