プロローグ
今日は絶対ヤバい。
そういう気持ちで行くのもどうかと思ったので、
0次会に選んだのは北の屋台にある行雲。
ゆくもと読む。
お誘いがあったというのもあるが、
そういうのって御縁だから、と言い訳を
心の中で神様にしてみる。笑
ビールで神様に乾杯した後は、
お通しを食べながらいいなと思った、
生ハムサラダにした。
メニューには生ハム抜きってのも書かれていたが、
生ハムサラダで生ハム抜きってことは・・・?
酔っ払いの考えることは屁理屈だ。笑
ビールが進む。
ヤバい・・・
ここは餃子がメインの居酒屋だ。
ならばそれを頼まないわけにはいかない。
しかあし!
きさあま?
ちっがあう!!!
しかあし!
様々な餃子があり、パッと見た目100種類くらい・・・
さて、どれにしようか・・・
あ、何重かに見えていた文字が整えられてきた。
そんなに種類ないか。
ホッとした。
ああ、酔っぱらいは怖い。
ってなことで、豚キムチ餃子をいただいた。
1個食べてはグビ、もう1個食べてはグビッ!
更に1個食べてはグビグビッ!
さて、この酔っぱらいが吉と出るか凶と出るか。
京都出るか、東京ポルカ?
京都へ行くか?
いや、意を決して1次会へ行こう。
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
このセリフをたぶん10回くらい言ったと思う。
いや、20回くらい・・・?
本日はすずきやで送別会。
夫婦で仕事をした後輩が主役。
だが、奥さんは理由があり不参加。
夕方の時点で参加人数は確定してた。
ドタキャンというよりは予定調和なのだろう。
謙虚さ
感謝
というものが、正直、かなり欠如していると思われた。
甘やかし
馴れ合い
甘え
他人にはできない、身内だからそこの押しつけ・・・
とでも言えばいいのだろうか?
あ、言わなければ良かった。
と思うから、
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
酔っ払っているから、言わないでおこうと思ったことが
ふら〜っと口をついて出る。笑
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
正直いうと、言わないでおこうと思ったのではない、
自分のことだが、気持ちに素直に、冷静に考えると。
参加するから言っちゃうので、できたら参加したくない、
というのが正しい素直な表現だろう。
送別会をするのが嫌だったので、つらーっと黙っていようかと思った。
しかし、役割的、人情的にそれが許されなかった。
23日と24日が候補になるのですが、どちらが都合いいですか?
勇気をもって皆に聞いた。
24日で満場一致して欲しい。
頼む!
大ボスの一言、最近仏太は参加してないから仏太が参加できる23日にしよう、と。
ああ、そういう時に優しさはいらない・・・
こういう時は普段どおり優しくなくてあってほしかった・・・
仏太は24日は仕事の関係で何かあっても参加できない。
そして、今日、行くならしっかり楽しもう。
いざとなったら、中座して、1人2次会を刊行すればそれでいいじゃないか。
取り敢えず黙っていて、黙々と飲み続けよう、粛々と食べ続けよう。
名物の肉鍋。
メニュー名を覚えてないが、肉タワーだったかな?
美味しいお料理の数々。
料理は美味しく頂いた。
口に入るものは非常に旨く、
でも、口から出てくるものは辛口だらけだった。
徐々に酔いも回り、トークも盛り上がる。
何がきっかけだったかは覚えてない。
ただ、後輩の煮え切らない態度に怒りを覚えたのは間違いなく、
それは以前からだから、黙ってやり過ごそうと思っていたのだが、
色々と他の人のツッコミも手伝い(言い訳)、
遂に言ってしまったのだ。
更に言い訳すると、自分が後輩を責めることを言って、
間違ったことであれば、咎められるだろうという甘い期待もあった。
が、回りの同僚達は、同調し始めたのだ。
実は皆が同じようなことを思っていたということがわかり、
仏太が思っていたのとは逆に、主役は主役の地位を確固たるものとしていた。
正直、自分だったらそんな主役にはなりたくない。
いやー自分だめなんっすよね、とノラリクラリかわしていた
いつものヘラヘラとした笑いは、非常に真面目な顔になっていた。
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
後輩に悪いと思ったのではない。
言っても無駄と判断していたからだ。
本日欠席の奥さんの分と2倍のお叱りを受けることとなった後輩に
もう余裕は微塵も感じられなくなっていた。
ちなみに、奥さんが一緒に来ていた場合、
同様に一緒に、蜂の巣状態となっていたことだろう。
仕事中にも何度も注意はしてきたし、
むしろ他の同僚達の方がより多くのことを伝えてきている。
熱心に聞いているように見えるが、果たして心に響いているのだろうか?
また、仕事で不足していると思われるところ、ミスなどを指摘して、
やり直しを指示したり、新たな仕事を申し付けたりすると、
はい、わかりましたと、とても良い返事が返ってくる。
しかし、中途半端だったり、全然されてなかったりが多い。
それを指摘しても悪びれることもなく、その後も同様のミスを繰り返す。
仏太も初期数年はミスだらけで、むちゃくちゃ責められていたので、
今の後輩をクソミソに言うことはできない。
だからこその
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
でもある。
それを超えて、自分を棚に上げて言う、という大技を繰り出すこととなり、
喋りながら、こうする時間ももったいないと思ったりした。
そして、すっかり、中座して抜け出すという小技を忘れてしまったのだ。
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
もしかしたら、言って徹底的に説き伏せるという本心のために、
そうやって言葉でミノがくれしたのか?
自分ではよくわからなくなって、言うべきことを本人に伝える、
と方針を転換したのだろう。
自分のことだけど、だろう、と言っておく。笑
言わないでおこうと思ったんだよな・・・
そんなこと言いながら、一番激しく、矢継ぎ早に
まさに言いまくるマシンガントークを繰り広げたのは
他でもない、自分だったのだ。
エピローグ
興奮状態で、気持ちを落ち着けるために、
またエネルギーを補充するために、
エナジーバー絶好調へ行った。
先程の自分の口の滑らかさ、言葉ぐりの絶好調さを象徴するかのような修行場の名前。
いや、実際は出てくるまで修行できるってのを忘れていた。
修行できるって情報は前から持ってはいたし、
以前にも修行したことはある。
が、以前とは状況が変わっていることも理解していた。
酔っ払っていて忘れている部分も多々あった。
言い訳はそのくらいにして、絶好調のドアを開けた。
カシスグレープフルーツをお願いした。
もう、自分が思うお酒らしいものは口にできないと、
体の受付具合で、自己判断していた。
こういうカクテルはアルコールが入っていても、
体がジュースと認識するようで、
スイスイと飲めてしまう。
逆に恐ろしさも兼ね備えているが、
酔っ払いにはそんな恐れなど微塵もなかった。
むしろこの時の恐れと言えば、
もしかして間違ってトマトジュースか
それを使ったカクテルを頼んでしまったのではないか、ということだった。
大丈夫だった。
そう、仏太はトマトジュースが苦手なのだった。
安心して欲しい、トマトジュースを好きな人を
嫌いだと言っているわけではない。笑
愛のあるチャームに小躍りしながら、
マスターやスタッフさんと会話を楽しんだ。
甘酒
イエス・キリスト
バトル
ラジオ
赤い地球、青いさる
羅列された話は全然脈絡がなさそう。
しかし、酔っぱらいには屁の河童の青いさる。笑
マスターの優しい心遣いで、カレーを食すことができた。
正直、お腹いっぱいだった。
だから、食せないと諦めていた。
本当によく口も動かしていた。
なので、これ以上噛むという動作に自信がなく、
動作環境を確認するPCを用意したいくらいだった。(意味不明)笑
マスターが、仏太さん、お腹いっぱいでしょ、少なくするから、
といつもの優しい言葉で出してくださったのは
パキスタン風カレーだ。
パキスタンカレーではない。
「風」がついている。
かぜとは読まない。
ふうと読む。
すなわち、パキスタンカレーのようなカレーって意味だ。
間違ってもパキスタンの風が吹くカレーとか、
パキスタンという土地のようなカレーって意味ではない。
はず・・・
きっと・・・
たぶん・・・
だろう・・・
おお、これは!!!
口の中に今パキスタンの風が吹いた!
おいおい!
ぐおおお!
今脳裏によぎったのはパキスタンの風景か!?
行ったことあるんかい!?
マスター、もしかしてパキスタンに行ったことある?
いや、ないですよ。
え?じゃあ、もしかして、スタッフさんは?
あるわけないじゃないですかあ。
ってことは・・・
今、ここがパキスタン!?!?
BGMは庄野真代の飛んでイスタンブール。
おいおいそれはトルコ!
パキスタンブール?笑
あ、パキスタンの中の地名はカブール?笑
もうグチャグチャ。
あ、そうそう、このカレー、グチャグチャに混ぜて食すと
また違った美味しさを味わえる。
1つで2度美味しいことを発見。
摂氏2度の違いと名付けよう。(意味不明)笑
大器晩成よ、一生大器晩成ではいかんぞ。
(なつぞらのウッチャン風;これもふうね。かぜじゃなく)笑
<追記>
カブールはアフガニスタンの首都。
ちなみに、イスタンブールはトルコの大都市で正解。
更にちなみに、トルコの首都はアンカラ。
笑
行雲
帯広市西1条南10丁目7北の屋台一番街
090-6449-9848
http://kitanoyatai.com/shop/yukumo.html
https://twitter.com/obihiroyukumo
18:00-24:00
月曜定休
すずきや
帯広市西2南10かじのビル1F
0155-29-1117
17:00-25:00 (LO24:30)
日曜定休
絶好調
帯広市大通南11丁目1-1さくら館ビル4F
0155-66-7081
20:00-26:00
月曜定休
参考サイト
北の屋台
庄野真代オフィシャルサイト