つけ麺(古季庵、ルボルドー)

新ご当地グルメなるものが色々と出てきている。
美味しいものが好きな仏太(魯人)にとっては、ある意味嬉しいのだが、
実際のところはそうでもないことが多い。
富良野、美瑛、南富良野など上川に多いが、他の土地もある。
そのほとんどは一人の人物(ヒ田ロ)にプロデュースされているので、
結局傾向は似ることとなり、飽きてしまう可能性はある。
仏太は、一人の人に全てが集約されたものはよくないと思っているので、
そういう意味でも今一の感はぬぐえない。
地方にとってみれば、それが町興しに繋がることも視野に入れているので、
行政を巻き込んだり、行政が先導していたりで、大きな期待になっていることもある。

十勝では芽室コーン炒飯が第一号で、これは美味しいし、
その歴史的な流れも公式サイトで公開されていてわかりやすい。
共感できる部分が少なからずあり、むしろ積極的に応援したい。
本日09年7月25日から、帯広サラダ麺が始まった。
十勝の新ご当地グルメ第2号だ。
コーン炒飯もそうだが、ルールが多いし、訳のわからないルールもある。
本当に地元のことを考え、地産地消を視野に入れたものなのか疑問がたくさん。
何故なら、ルールが多いと、面倒だから参加店舗が減るのは目に見えている。
しかも、以前からあるメニューではなく、わざわざ新しく作るのだから、
面倒くささはさらに増すだろう。
ルールの細部も「?」というものが少なくない。

十勝は、新しいものを作らなくても、B級グルメはたくさんある。
魯人のB級グルメ紀行を見ていただければわかるが、
豚丼中華ちらし、焼きラーメン、うどん、そば、ホルジンなどがあり、
その中でも、豚丼は十勝特有で全国的にも有名、
中華ちらしは最近人気が上がり、全国で紹介されることも出てきた。(テレビ、雑誌)
ホルジンもジンギスカンの発展系だし、
そばもそれなりに広まっている。
焼きラーメン、うどんはそれほどでもないが、
この後の期待もこめて魯人は扱っている。
しかも、十勝の人達は、外食をたくさんするわけではなさそうだというのが1年間暮らした印象だ。
また、新しいもの(こと)は好きで飛びつくが飽きやすくもある。
大手でも新しく参入したところで残っているところは少ない。
カレーならココ壱、リトルスプーン、焼き肉なら牛角などは撤退してしまった。
十勝地元のインデアンや平和園があるから、十勝っ子はそちらを選ぶのだ。

ご当地グルメは既に確立していると言ってもいい。
そんな中、地元が中心になって頑張っている芽室のような例ではないと
十勝では新ご当地グルメは受け入れられないのではないかと思ってしまう。
言い過ぎだろうか?
サラダ麺の行方がどうなるか見ていけばわかるだろう。
結論を急ぐことはないが、地元にマイナスの要素が残るような結果にはなって欲しくない。
プロデューサーは、地元の人間ではないから。

外観
さて、ランチもディナーも大人気の一つ古季庵いろりへ行く。
以前ディナータイムに行ったことはあるが、今回はランチタイム。

カレーつけ麺
つけ麺のカレーミニ豚丼をセットにした。
左手前の蓋のついたのがカレースープ。
漬け物が付いているのも嬉しい。

カレースープ
開けると湯気が立ち上り温かい。
カレーはそれほど辛くないが、この旨みは比較的甘い方がいい気がする。
スープが多いため見えづらいが、肉団子と牛肉のブロックが結構入っていて美味しい。

麺
は太めストレートのラーメンをベースにした、茹でて冷ましたぬるいもの。
これは熱々だったのかもしれないが、猫舌の仏太としてはぬるい方が有り難い。
適量を箸ですくって、スープにつけて、ずずずずーーーっといただく。
う、う、美味い!!!
ある程度がばっと麺を入れた方がよくカレーと絡むのでわかりやすい味になる。
カレーにたまごがあるのは最高に嬉しい。

ゆったりして、時間の流れの違うところで楽しむ。
満足して古季庵を後にした。

つけ麺が関東を中心に流行っていると聞いたが、
別に流行を追いかけているわけではなく、たまたまそうなっただけなのだ。

外観
ルボルドーは、春駒通り沿いにあるフレンチレストラン。
7月頭に改装されて、赤を基調とした目立つ外観となった。
フランス国旗がたなびき、以前からわかりやすいところではあった。

枝豆ん1
ここでは今日から提供され始めた、十勝おびひろ枝豆サラダ麺という
新ご当地グルメをいただくことにした。
帯広市内で全部で6カ所提供している。
そういう企画ものがなければ、フレンチを一生懸命食べるわけでない仏太は
もしかしたら一生来なかったかもしれない。

枝豆ん2
麺は平打ちの麺と決まっていて、それは既に味付けされていて美味しい。
そのまま食べるもよし、つけ汁につけて食べてもよし。
つけ汁がさすがフレンチとうならせる複雑な味わいで、よくわからないスープだった。
つけなくても美味しい味付けとなっている麺を、
複雑なたれにつけてみると味わいが変わる。
ただ、3つの食べ方を提案するというのがルールになっていて、
非常に煩わしいものだと思った。
食べ方は好きにさせて、って感じ。
そのままで十分美味しいのに、つけ麺にするというのは、
あまり納得できないが、まあまだ許容範囲だ。
酷いのは、たっぷり残った枝豆につけだれをかけて食べる、というものだ。
麺を食べながら枝豆も食べるからたっぷりは残らないし、
わざわざタレをかけて食べなくてもいいのではないかな。

スプーンと箸
また、とんちんかんなルールの一つに、
箸とスプーンで食べる、というのもある。
まあ、使いやすさではそれで構わないと思うが、
道具はそれぞれ食べる人が使いやすいもので食べればいいのではないかと思う。
ルールでがちがちにされて、楽しいか?
スプーンはスープを飲むのに必要だと思うが、
そのスープもマッシュルームを使わなければならないというルール。
コーン炒飯はコーンスープとルールにしたのだから、
枝豆をサラダ麺に入れたのなら、豆スープにすればいいんじゃないのか?
突っ込み処満載のルールはネタになるから有り難い。(笑)

絵
食べているときに、そんなことばかり考えていたわけではない。
折角食べるなら楽しみたいもんね。
美味しくいただきたいもんね。
実際、麺の具になっていたチキンはカレー味となっていて
仏太としては修行となったので、非常に嬉しかった。
6つのうちでここを選んだ理由の一つだからだ。
大きな理由は、知人に勧められたからなのだが。

チャイ
そして、メニューを見たときに小躍りしたことがあった。
まさか、フレンチの店で味わえると思わなかったが、チャイがあったのだ。
う〜〜ん、ここのマスターがスタッフは結構カレー好きだな、きっと。(笑)
そういうことも考えていたりしたので、
とても楽しく食すことができたのだった。

ビート
メニューやサイトの写真ではサラダ麺の上になかったものがあった。
赤紫色の細長いサクサクしたものだ。
最初見た目はサラミを細長く切ったのか?とも思ったが、
食感は全然違うし、味も違う。
聞いたら、ビートだと教えてくれて、しかも切る前のものを持ってきてくれた。
気さくに色々と話しかけてくださり、味の感想なども聞かれた。
写真を撮りまくっていたから、どこかの取材と間違われたか?(笑)
他のお客さんもいたのに、丁寧に対応してくださり、
非常に接客が参考になるものだった。

美味しくて、気持ちよく食べれたので満足だった。
仏太が不満なのは「新ご当地グルメ」のあり方なのだ。
まあ、一個人が不平不満を言ったところで何かが変わるわけではないが、
本来のブログの姿勢として、たまには批判的になってみる。(笑)
(ブログは、欧米では、一つのことに関して極めている人が
そのことに対して、批評したり批判したりするスタイルが一般的らしい。
仏太も聞きかじった知識でしかなく確認してはいないが、
日本のような、日記的なものはそう多くないようだ。
政治的なブログになると、実際の政策とかに影響を及ぼす力があるそうだ。
そういったブログを管理している人をブロガーといい一目置かれる存在なのだそうだ。)

I ate two tsuke-mens at Kokian Irori and Le Bordeaux. At Kokian I ate curry tsukemen and at Le Bordeaux salad-men. I felt both of them good. I was very satisfied. But I have somethig to say to the rule of salad-men. Tokachi Obihiro edamame salad men is one of the new gourmet peculiar in the limited district. Some of the rules are foolish, I think.

古季庵いろり
帯広市東2条南12丁目2番地1
0155-25-3777
http://kokian.jp/
11:30-14:00, 17:00-22:00
日曜定休

フレンチカフェ ル・ボルドー
帯広市西16条南5丁目17-9
0155-38-3440
http://www.le-bordeaux.jp/
11:30-21:30LO
水曜、第3火曜定休

十勝芽室コーン炒飯
十勝おびひろ枝豆サラダ麺公式サイト
まめさら君ブログ