第3章 台湾に降り立つ
だいたい予定通りに桃園空港についた。
たぶんタオユェンとかって発音すると思うんだけど、
日本人らしくとうえんと読んでいた。
手荷物検査でちょっと引っかかった。
パンを調べられた。
パンならいいよ、と許してくれたが、
ソーセージは駄目なのだ。
中国語では麺包(メンパオ)って言うらしいが、
「パン?」と日本語で聞かれた。
(元はフランス語だけどね。笑)
別の人が、ギャオパン?と言っている。
ソーセージパンのことを言っているのか?
No, No, No, Noギャオパン!
わからないがNoと言える日本人を示した。笑
これはマスヤで買ったパン、友達へのお土産って
大事なものだと主張しようとしたら、
適度に流してくれようと、笑ってくれた係の人。
優しい。
その後の入国審査は簡単に済んだ。
オンラインだといいな。
そう、昔と違うのは、オンラインで
入国審査表を記入しておくことができるのだ。
パスポートを見せて、顔認証(どうやら虹彩らしい)、指紋登録などで終了。
科学は進んでいるなあ。
手荷物受取はなし。
バックパック一つにまとめて、
全部機内に持ち込んでいたから。
その後、外に出たら、りんごさんに直ぐに会えた。
申し訳ないことに迎えに来てくださった。
待ち合わせはこの時間となっていたが、
今はSNSなどネットで簡単に連絡をつけられるのが嬉しい。
だから、ドラマとかでよくある、
ボードに名前を書いて待っているというシーンではなかった。
あ、そうやっている人達もいたけど。
予想していたよりずっと早く出てきたと言われた。
荷物受け取りがないからだろうな。
両替所でT/Cは駄目だった。
昔とった杵柄ではなく、
昔海外旅行の時に買ったトラベラーズチェックという
小切手のようなものは現在ほぼ使われてないようで
両替所の人は「???」って顔で
扱ってない風なことを中国語で言った。
あれ?もしかして、英語だったか?
仏太は英語で聞いた。笑
移動はタクシーだと。
バスもあるけど、交渉してみましょうと。
りんごさんが交渉してくれた。
凄く早いし、ペラペラ。
一応、中国語を独学で勉強していたが、
全く聞き取れない。
まあ、勉強といっても、
挨拶と数字くらいだから、
タクシーの交渉なんて全くわかるわけもない。
勉強したと言う事自体が恥ずかしいレベル。笑
本当にありがたい。
しかし、ありがたさはここだけにとどまらず、
旅行中ずっと、そして、旅行後も更に続くのだった。
タクシーに乗り込むと、飲み物とパンを買ってくれていた。
ところが機内食で落ち着いていたので、飲み物だけをいただいた。
高速道路を使ってりんごさんの御宅の前に着いた。
ドライバーのおじいちゃんは最後、日本語で
さようなら、また会いましょうと言ってくれた。
なんとなく嬉しいものだ。
謝謝、再見(シェシェ、ザイチェン)と返したが、
実は再見は台湾の人達はあまり使わないそうだ。
やはり現地は勉強になる。
中国本土(雲南省、北京)を旅したことがあるが、
その時と様子がぜんぜん違う。
勿論、時代背景も違うが、
言葉も違うし、親しみも違う。
台湾はもしかしたら世界一くらいの親日国なのだ。
(国連や日本国は台湾を国と認めてなくて、中国の一部としているが、
今回、ブログで書く時は、台湾を一つの国として書く。)
今後の食事も楽しみの一つだが、おそらく本土とは違うのだろう。
<追記>
台湾だから台湾語と思っていたら、実は普通に会話されるのは中国語とのこと。
台湾語は別にあるそうだが、国語として使われているのは中国語らしい。
御自宅にお邪魔するというのが気が引ける。
しかもこんな夜遅くに土足で踏み込むような失礼な状態・・・
と思ったら、そのまま入って、と文字通り土足。
台湾の建物には玄関という概念がないのだろう。
入ってすぐのところで靴を脱いだが、
日本のような玄関という感じではなく、もうすぐにお部屋(リビング)だった。
そこにはダンディーな御大が笑顔で迎えてくれた。
山茶花五十郎さんと久し振りの再会。
お互いに元気なことを確認。
なんだかプチ感動。
着替えて、シャワー浴びて、出たら少し食事。
とてもありがたい。
そう、今回はきっとこのありがたいの連発。
食卓に誘われて、直ぐに目に入って吃驚したのは
旅のしおりがあったこと。
玉井詩織ではない。
それはももいろクローバーZの黄色担当。笑
小学生の社会見学か、中学生の修学旅行を思い出した。
案内してくれるという話ではあったが、
こういうものも用意してくださったのは本当に感動。
あざっす!
色々と話をする。
ビールやつまみも進む。
タクシー内で食べられなかったものが
こうやって楽しく話しながら食べることができる。
他にも色々と用意してくださっていて、非常に恐縮。
と言いながら、ほぼ遠慮なさそうにいただいた。
ビールの作用はおっかない。笑
気がついたら25時を回っていた。
日本は26時過ぎだ。
喋りすぎた。
本番は明日(土曜日)からだ。
ワクワクして、感謝して、布団に入らせてもらった。
あざっす!あざっす!あざっす!