小説風
まだ、満月が空にいて、薄暗い朝方の道を照らしてくれていた。
早起きはそんなに苦手ではないが、
お腹がもたれていることはすぐに分かるくらいで、
それはいいことではなかった。
しかし、気分は上々。不安は少々。
車を走らせながら、雨に濡れた路面に気を使う。
ああ、そういえば、昨日、出てくるときは雨降ってなかったのに、
Mさん宅に近づくに連れ、雨が降り出したんだった。
Mさん宅に集まった、NさんとTさん、4人で交流を深める。
このメンバーで宅飲みって凄い話だ。ヤバパイン。
そんな記憶に残るはずの夜を思い出しながら、
あれ?そういえば、いつの間にか寝ていたなあ、などと考えていた。
あ、カーブ!
ぼーっと考え事をしていたら、スピードが出すぎていたようで、少々ひやっとした。
酒を呑みながら、Mさんが用意してくれたつまみに感心しつつ、美味しくいただく。
最近、料理に目覚めたMさんは、自分が呑むために好みのものを作る、と言っていた。
酒を呑まないNさんは、人に出すのに参考になるという。
この考え方も凄いと思った。
Tさんは会うのが2回目。
緊張の面持ちだが、仏太が酔っぱらいのテロンテロンになっていくうちに、
ああ、こいつアホな奴、って思ってくれたに違いない。
その確認ができないうちに、NさんとTさんは帰ってしまったのだ。
Nさんが酒を呑まないので、そのまま車で運転。
仏太は途中から記憶がなく、夜中目覚めると、その場で毛布にくるまれていた。
寒さで目が覚めたわけではないので、部屋の温度は大丈夫だった。
テーブルの上のグラスの液体を一口飲み干した。
もしかしたら、酒かもと思ったが、幸い水だった。
まだ酔いが冷めてなかったし、真っ暗だったので、おそらく夜中だろう。
チーズ、からすみ(!)、アボカド納豆、しゃぶしゃぶ、そば、日本酒、ワイン・・・
少しずつでも、みんなで味を楽しんで、笑ってしゃべって・・・
幽閉されていたMさん、お元気そうでよかった。
最初に、チーズ、クラッカーと一緒に出されたものは
なんと牛肉のからすみ!
え?と思うでしょ。
からすみってボラでしょ!?って思うよね?
そう思って、恐る恐る食べてみたら・・・
牛肉だ!!!(笑)
見た目はからすみに似てるし、
酒のツマミになるっていうのは同じなんだけど、
からすみではない!(笑)
10℃から13℃がお薦めの温度帯ということで
名前が1013というお酒。
しかもこれ秋田で作られているのに、北海道限定!!!
酒屋さんの話だと、限られたところでしか販売されてないと。
(記憶定かじゃないけど、札幌、旭川、帯広じゃなかったかな。)
前に飲んだ時は、ちょっと冷えていたのだろう。
今回はちょうどよい温度で呑んで、味がしっかりしていて、
かつ非常に呑みやすく、色々な食物に合いそうなイメージだった。
練かまぼこ、自作。
流石、Nさん。
ああ、いいねえ、これ。
おっと、食べ過ぎないようにしないと!
Nさんの料理を何度かいただいたことがあるが、
酒を呑まないくせに、酒のツマミをよく知ってるっていう凄い人だ。
醸し人九平次は一度呑んでみたいと思っていたお酒の一つ。
買って保管していたが、折角の機会だから、持ってきてみた。
ちょいと辛めですっきりした美味しさ!
おお、やっぱ美味い!
予想通り美味しくて嬉しくなっちゃった。
豚しゃぶしゃぶ。
池田町信取にある黒豚屋でゲットした美味しい豚でしゃぶしゃぶを堪能。
黒豚屋は国道を通るときとても気になっていたところだった。
今日もMさん宅に行く時に通ってきた。
夜遅いのに電気がついていて仕事熱心だな、と思っていたら、
どうやら、行き途中にNさんとTさんが買いに寄ったそうで、
今回予約して、いつも18時閉店のところ、待っていてくれたそうだ。
すげえ、力ある〜〜!
十勝で本格黒豚を扱っているのはここだけだそうだ。
奥に見えている枝豆と一緒に皿に載っているのは、アボガド納豆。
Mさんのオリジナルつまみ。
本別の山口醸造所(醤油)の納豆を使っていた。
うん、いいね!
十勝ワイン。
池田町在住のTさんが差し入れ。
うん、香りが良くて、飲みやすい。
十勝のワインも美味しくなったよねえ。
あ、そういえば、今回集まったメンバー、住んでるところバラバラだ。
本別町、池田町、幕別町、音更町・・・おお!(笑)
そばに紫大根のおろし。
そばは本別で有名なところ。
あ、なんて言ったっけ?
ひろただったような。
とにかく美味しかった。
これ店でも食べてみたい。
紫大根のおろしが、帯広の玄葉を思わせる!
最後に、お前が来るならやはりこれだろう、とカップ麺のカレーうどんで〆となった、
そんなところで記憶が途切れている。
また、やっちまった。
外付けハードディスクもこの写真が最後。
2人が帰ったのもわからず。
まあ、楽しかったからよしとしよう。
迷惑かけていたらごめんなさい。
あ、後片付けするの忘れた・・・ごめんなさい。
朝、目覚ましで起きた時に「おはよう」と快活な声が隣の部屋から聞こえた。
ああ、Mさんはもう起きていたんだ。
起き抜けに牛乳を注いでくれた。
ディスカッション
コメント一覧
Mです(笑)。350萬hitおめでとうございます。死んだ子の年を数えるのは禁じ手ですが、残っていれば端萬記はどうなっていたのか興味深いところではあります。ブログを長く続けられるというのは色んな意味で素晴らしいこと。なんといってもモチベーションの一番は読者の支持ですからね。読者が飽きずについてこられる内容というのは常に確実な進化を遂げていなければならない。それがカレー修行では順調にいっているということでしょう。敬服いたします。
では勝手ながら記念ですので端萬クオリティでコメントいたしましょう。
突き出しですが、まず足寄で購入したチーズ3種。購入直後に食べ、あえて熟成させるために残しておいた品。定番のカマンベール、競作ものの十勝フレッシュよりもゴーダの具合が良かったですね。
発表記者会見前に「お金を払って」入手した牛とろで著名な十勝スロウフードの「牛肉のからすみ」と「牛とろの熟成パテ」ですが数ヶ月の差では正直味わいに変化が乏しく、まあ価格を考えるとパテが妥当かな、と。当初聞いていた、「牛肉のチーズ化」という志通り、「牛とろdeチーズ」みたいなネーミングのほうが訴求力があったんじゃないかと思いますが。
池田信取阿部農場が運営する「黒豚屋」はバークシャー種のみ。阿部さんとは一面識あるだけなんですけれど、その時に散々十勝養豚界の話をしましたので、信用いただけたんでしょうか。再度の時間延長にも快く応じていただけました。その後、職人の店にも現れたようです。よい関係を導くことができそうで嬉しいです。
肉は全然問題なかったはず。白く美しい脂身の美味さが印象的でしたよね。依然食べた時に非常に良かったので今回用意した次第。その時よりグレードアップさせたのはタレ。本別渋谷醸造のつゆを主体とし、同じ渋谷醸造の十勝しょうゆで締りを加えたことに変わりはありませんが、大分川崎かぼす農園のかぼす酢を加えました。かぼす酢はワタシ毎朝常飲しております。おろしの大根は音更産。土を洗い落とすところからはじめました。
本別ひろたのお土産そばは新特産新そば。前日予約の電話を入れたら、「いっつも来てくれる人かい。声でわかった」とのこと。山茶花五十郎をして「蕎麦らしい蕎麦」と言わしめたひろたの素朴でかつ丁寧な蕎麦は鰯節使用のつゆに特徴。この記事http://www.mytokachi.jp/simoom_t/entry/72
では本家足寄両国との関係が取りざたされてますが、蕎麦は全くの別物ですね。ワタシは圧倒的にひろたを支持します。
蕎麦を茹でるにあたっては職人の腕と道具を最初からあてにしていました。どんなに素晴らしく打ち上げられた蕎麦でも、釜前が全てをおじゃんにしますのでね。やったことがあるのでよくわかります。蕎麦で一番大切なのは茹で。
78円で購入のレンジ専用どんべいは洒落で用意しておきましたが、喜んでいただきありがとうございました。
目覚めの牛乳はデザートでも使用したよつ葉十勝特選4.0牛乳。これの美味さはなかなかのもの。
仏太さん御提供の1013の爽やかさは素敵でした。醸し人九平次は美味過ぎて、完全に料理が負けていました。あれに対抗できる料理はワタシには用意できません。職人のかまぼこクラスでなんとか。Tさん提供のトカップ樽熟は瓶熟との区別がはっきりできる。清舞ヴィンテージスウィートはブランデー入りの酒精強化ワイン。爽やかな甘さが印象的。
美女のご用意が敵わなかったのが残念でした(笑)。
>Mさん、基い、萬造さん
素敵なコメント有難うございます!
私のようなちょろいところでも、少しだけ人に誇れるところがあります。
ブログは4年ちょっと、サイトは13年ちょっと、続いてます。
ブログはほぼ毎日更新、サイトは・・・(笑)
まあ、読者の皆様のおかげとは、まさに萬造さんが御指摘のとおりです。
さて、詳しいご説明ありがとうございます。
お料理に関する説明は非常に助かります。
なにせ、言葉が足りない上に、頭も足りなく、酔っぱらい。(笑)
納豆アボカドは写真がぼけてあんな紹介になり、申し訳なく思います。
どん兵衛がなければ私はブログで取り上げませんでした。(笑)
やはり「カレー」というテーマを徹底的に追求するがためです。
そういうわりには、イマイチしっかりしてない文章が多いんですけどね。(笑)
酒は・・・美味かったですね。(にんまり)
ってか、萬造さんにそこまで言わせるとはやるな、って感じです。(笑)
美女はいなくても、美女の話はできました。しかもコアに。(笑)
本当に有難うございます!
また、呑りましょう!
肝心のアボカド納豆のことを忘れていました。豆の町本別が誇るやまぐち醗酵食品の北部納豆をなんとしても味わってもらいたく考えたのがアボカド納豆。このレシピの存在を知ったのはオムニバス映画「メールで届いた物語」の一遍、「アボカド納豆。」を観てからです。http://www.toei-video.co.jp/archive/mail/abokado.html
奥貫薫はいい!
仕入れ先のスーパーで完熟し過ぎのアボカドがいくつか半額になっていたので即2個購入。納豆は渋谷醸造のつゆで味付け。それらを混ぜたところまでは良かったのですが、マヨネーズの配合を失敗。控えめにしたにも関わらず味がぼやけてしまい、急遽思いついたのがわさびを加えること。なんとかまとめましたが自分としては忸怩たる皿。
近いうちにS&Bの純カレー粉を使ったカレーライスを作ってみます。ラードを使うか牛脂をつかうか。そんなところも楽しみです。いずれにせよ、適した肉が半額になっていた時に。
カレーに合わせる酒を考えるのは骨が折れますね。何か良いアイデアがあればご教授ください。ちなみに味の好みとして、国産のビールはどれも食事には適していないと考えています。ジンギスカンのタレと同じで主張が強すぎて。不味い食事や肉を流し込むには良いのでしょうが。
美女を目の前にして、美女のことは語れないでしょうな、確かに(笑)。
>萬造さん
(笑)あえて、書かなかったのかと思いました。(笑)
詳しい説明有り難うございます。
料理は足し算
という言葉を教えてくれたカレー修行場の親父さんがいました。
そして、味付けは経験上、薄いと思われるくらいがちょうどいいかもしれません。
なんども味見しているうちにわからなくなったりしますし。(笑)
後から足すことはできるのですが、取り除くことはできないこと多いですよね。
カレーと酒は合わない・・・という考え方が強いかと思います。
カレーライスやスープカレーはたしかにそうだと思います。
理由はいくつかありますが、
1つはお酒の味や香りが、カレーによって消されてしまうことが多いってこと
1つはインドの文化の背景を考えると、大元ではないってこと
あたりが、大きなものだと思っています。
前者はお分かりかと思いますので、後者について詳しく。
インドの宗教は主にヒンズー教です。原則、ベジタリアンが多く、「酒を飲みません。」
だから、インドの料理は酒と合わせることを前提には作られてないのです。
で、インドの料理の多くは、日本人にはカレーと思えるので、
そういう大元を考えると、酒とあわないということになります。
ただ、私は可能性はあると思っていて、それを探しているところです。
料理も変化しますし、お酒も変化します。
カレーは日本に入ってくるのに、イギリス経由ですから、既に変化してます。
日本でも変化してます。
お酒も多種多様なものがあり、料理にあったものを選ぶこともできるかと思っています。
ここらへん、私にも持論はありますが、まだまだ未熟な考えです。
今度お会いした時、そのあたりも含めて、更に談義したいものです。
よろしくお願い致します。