「カレーはないから!」
あらかじめ言われていた。
やばいなあ、と思いながらも、
これからのことをわくわくして楽しみにもしていた。
拉致してくれたMさんと仏太の部署の部長のAさん、そして札幌からのお客さんのKさんと
全部で4人で密室に入っていった。
すき焼きしゃぶしゃぶ寿司の松伊というところ。
なんてことはない、お食事に個室に入ったのだった。
緑色のテーブルで、丸や竹や漢字の書いてあるものをいじりながら、
お食事ができるというところに連れて行かれた。
う〜〜ん、素敵。
賭け事は法律で制限されてる。
競馬、競輪、宝くじなど、限られたところでは許されているが、
それ以外は禁じられている。
ただ、細かく個人のことまで取り締まるのは不可能だ。
だからといって仏太が賭け事をしているわけではないのだが。
警察事情に詳しい友人に以前聞いた話だと、
麻雀はリャンピン以上だとお縄になるらしい。(見つかれば)
これは1000点200円ってことなんだけど。
(一人の持ち点は基本3万点)
まあ、これは知識、しかも不確かな知識。
仏太達は、お食事を楽しんで、あくまでその時にするゲームが
中国語の勉強的なものであったというだけで、
決して、賭け事をしてその合間に食事をしたわけではない。
かつてイギリスで、サンドウィッチ伯爵がカードゲームに夢中になって
食事をする時間がもったいないからと、パンにハムなどを挟んでできたものが
サンドウィッチだという有名な話があるが、
それはゲームがメインで、食事がサブになってしまってる。
しつこいが、仏太達は、美味しい料理を楽しんで、
なおかつゲームができて嬉しいというスタンスだった。
ゲームはトータルでは負けてしまったが、
お食事代だけで、これだけ遊べてしまうのは、また嬉しいことだ。
Mさんは本来の実力を発揮できず、非常に残念そうだったが。
運転あざっす!!!
美味しかった。
楽しかった。